ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

グリルマルヨシ@阿倍野

Alunch
( 昼のAランチ1200円 )
 昨日は2ヶ月に一度の診察日でした。診察は午後からだったので、大阪のディープサウス・阿倍野で食事を取ることにしました。目指すは、先日関西TVで特集されていたグリルマルヨシです。

Abenosuji2 大阪でもとりわけディープな界隈、阿倍野も最近は再開発の波が押し寄せております。グリルマルヨシも61年間の長きに渡り阿倍野筋の裏路地にあって石炭ストーブで調理することで有名でしたが、残念ながら取り壊しとなり、最近表通りに移転しました。
 この写真が表通り阿倍野銀座、再開発が始まっているとはいえ、まだ路面電車阪堺電車)が走っております。向こうに見える大きなビルは近鉄阿倍野の百貨店で、その向こうの如何にも大都会といった目抜き通りと交叉しているとは信じがたいような通りです。ちなみにその交差点の向こうは谷町筋となり、こちらはもう昔の面影は微塵もありません。敢えて言うと通天閣が遠望できることくらいが大阪らしいところでしょうか(^_^;)。

Maruyoshi2 ピークを避けるつもりで、午後1時過ぎに着きましたが、さすが人気のお店だけあって、店の外にはまだ6人くらい並んでいます。まあ、急ぐ事もないので待つことにしました。
 写真右端に見える看板は、元のお店のカウンターに61年間飾られていたものだそうです。ガラス扉の向こうにちらりと見えるお顔に見覚えがありました。TVに出ておられたシェフです。気さくな人柄で人気だとTVで紹介されていましたが、入ってみるとまさにその通りのお方のようでした。私の前に並んでいた方は常連さんみたいで、入ってからシェフと親しく話しておられました。

Maruyoshi3 黒板のメニューにも書いてあるロールキャベツがこのお店の名物なんですが、洋食屋さんならやっぱりランチで判断しようと思い、当日のAランチにしました。冒頭写真がそれで、ハンバーグ、チキンカツ、スパゲッティ、サラダ、ライスorパン、コーヒーの構成です。

 もう随分前に鬼籍に入った私の祖父は昔々奈良県で幾つかの映画館を経営していたのですが、大阪の中座が好きで何度か一緒に連れてもらった記憶があります。その帰りにはデパートなどで洋食を食べさせてもらいました。一盛になったランチの皿を見た途端、そんな懐かしい思い出がちらりと頭をよぎりました。特にハンバーグやスパゲッティは昔大阪のデパートでよく食べさせてもらった懐かしい感触と味でした。デミグラスソースがかかってますが、これもオーソドックスで丁寧に作られています。チキンカツにかかっている黄色いソースはカレー風味で良いアクセントがつけられていました。

 という事で、喧伝して回りたくなるほど凄い、というわけではありませんが、伝統の味を肩肘張らず作り続けておられるのだな、と思いました。神戸にも美味しいお店が多々ありますから、わざわざ出かけることもないのですが、あの当たりで食べるならまたこのお店にしようと思えるお店でした。