ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

70年代ロックベスト100

レコード・コレクターズ 2007年 06月号 [雑誌]
 前回レコードコレクターズ5月号の60年代ロックベスト100について書きましたが、先日6月号が出て、70年代ベスト100が発表になりました。早速ベスト10を見てみましょう。

1位:「Never Mind the Bollocks」 Sex Pistols
2位: 「After The Gold Rush」 Neil Young
3位:「John Lennon/Plastic Ono Band」
4位: 「Tapestry」 Carol King
5位:「Exile On Main St.」 The Rolling Stones
6位:「There's A Riot Goin' On」  Sly & The Family Stone
7位:「My Aim Is True」  Elvis Costello
8位:「Sticky Fingers」  The Rolling Stones
9位:「Layla and Other Assorted Love Songs」  Derek and the Dominos
10位:「At Fillmore East」   The Allman Brothers Band

 う~む、寝込みそうな結果だ^^;。レココレライターの方の経験された70年代の音楽と私の記憶とはかなり違っているようです。彼等はプログレとかグラムとかのブームは知らずに育ったんでしょうか(・_・;)。ちなみにキング・クリムゾンEL&Pはベスト100に一枚も入れてもらえませんでした。辛うじてYESの「危機」が67位にランクインしています。

 ロックという言葉の定義も私の当時の記憶とは大分違っていますね。ボブ・ディランジョニ・ミッチェルのアルバムが大挙して入ってるのには凄く違和感を覚えます。ベスト10内でもニール・ヤングは微妙なところかもしれません(選ぶならRust Never Sleepsを選べよ(苦笑))が、少なくともキャロル・キングをロックとして聴いていた覚えはありません。それならカーペンターズが一枚も入ってないのはどうしてでしょうね?

 まあ編集長がローリング・ストーンズの人だとか、今週号の特集がスライ&ファミリー・ストーンだとか、アメリカ(特にディラン系統)寄りのライターが多いだとか色々とファクターはあるでしょうけれど、ベストものを組むのならもう少し当時の世相であるとか、ムーブメントの大きさであるとか、それよりも何よりもやはりアルバムセールスは考慮に入れて欲しいと思います。ちなみに私がその辺に考慮して(あえてキング・クリムゾンを外してまで(爆))選んだベスト10はレココレでは何位だったか見てみましょう。

1位:「Ziggy Stardust」 David Bowie →28位
2位:「The Dark Side Of The Moon」 Pink Floyd →11位
3位:「Hotel California」 The Eagles →36位
4位:「John Lennon/Plastic Ono Band」 John Lennon →3位
5位:「Rumours」 Fleetwood Mac →選外
6位:「In Rock」 Deep Purple →97位
7位:「Led Zeppelin IV」  Led Zeppelin →17位
8位:「Never Mind The Bollocks」  Sex Pistols →1位
9位:「A Night At The Opera」  Queen →選外
10位:「The Slider」 T.Rex →47位

 クイーンフリートウッド・マックがベスト100に一枚も選ばれていないのには驚きました。幾らなんでもあれだけの隆盛を誇ったロック・バンドを無視するのはいかがなものかと思いますね。ちなみに私もベスト10にはいれなかったのですがKISSも入っていません。

 さて80年代はどうなるでしょう?私は80年代初頭までしかリアルタイムで追っかけて無かったので、今度は「あっ、そう」で済むかも。