ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

岩手旅行(2)盛岡三大麺を食す

Jahjahmen
 さて、次はやっぱり「食」の話題ですね。盛岡と言えば、かの名宰相原敬先生も愛されたという「わんこそば」、そして最近では「盛岡冷麺」がすぐに思い浮かびます。ところが盛岡に詳しいdaitenさんによると「じゃじゃ麺」も名物だそうで、この盛岡三大麺をとりあえず食べてみよう!という事で行ってまいりました。

 先ずは冒頭の写真がじゃじゃ麺です。じゃじゃ麺とはガイドブックによりますと

「もともとは中国料理として知られ、漢字で書くと「炸醤麺」。盛岡のじゃじゃ麺は40年ほど前一人の男が戦時中に旧満州で食べた味を元にアレンジしたものだと言う。うどんに香ばしい肉炒め味噌をのせ、好みに応じてニンニク、ショウガ、ラー油、酢をかけ、刻んだキュウリやネギを混ぜていただく。」(歩いて楽しむ町盛岡より)

だそうです。daitenさんに教えていただいた「香醤(こうじゃん)」と言うお店で食べました。リンク先にもありますが、肉味噌がマイルドで食べやすそうと思ったからです。きしめんのような平たいうどんに肉味噌や香辛料、具がよく絡んでとても美味しかったです。そういえば具がキュウリだけ、というのも結構斬新ですね(^_^;)。

Chiitantan そして終わってからもう一度楽しめるのがじゃじゃ麺のいいところ。「チータンタン」と言って、食べ終わった皿に生卵を落としてよくかき混ぜてお店の方に渡すとスープを入れてもらえます。それに自分で肉味噌を入れて味付けして食べるスープなんですが、これがまた美味しい。肉味噌の加減にも寄りますが、あっさりとしていながらコクのある卵スープと言う感じで、じゃじゃ麺のくどさを中和してくれます。店によって色々と味も変わるそうなので、また別の店もチャレンジしてみたいです。

Pyonpyonreimen
 続いては盛岡冷麺。これは「ぴょんぴょん舎駅前店」で食べたものです。先のガイドブックによりますと盛岡冷麺とは

「昭和29年に朝鮮半島の平壤出身者が本場の味に改良を加えて作ったのが最初で、現在は市内に数多く盛岡冷麺店があり、各店自慢の味を楽しむ事ができる。盛岡冷麺は、小麦粉と片栗粉で作るコシのある半透明の麺が特徴。シコシコした食感の麺に、牛骨などでとったコクのあるスープ、キムチの辛さと酸味が調和した独特の旨みに魅せられる人が多い。2000年公正取引委員会から「本場」「名産」などの表示が認められ。名実ともに盛岡名物になった」(歩いて楽しむ町盛岡より)

だそうです。年中スイカを確保するのは大変だろうなあ、とか余計な心配をしつつ食べてみましたが、まさに朝鮮の冷麺そのものでした、当たり前か(^_^;)。実は神戸にも在日の方は数多くおられるので、このタイプの冷麺は私たち神戸在住のものにはあまり珍しくないんですね。自分が大学生になって神戸に出てきて、先輩に連れられて初めて食べさせてもらった時の驚きを盛岡で感じられる方も多いんだろうなあ、と妙な感慨にふけったりしてました。

Wankosoba
 さて最後は正統派名物わんこそば。これは東家駅前店で食べました。なんでもNHK連続TV小説での振舞い作法をこの店のスタッフが教えたそうです。「それもう一杯」「ほら、じゃんじゃん」「一本残ってますよ~」と賑やかなお姉さんの声があちこちから響いていました。しかし自分が食べる段になると忙しくてしょうがない(^_^;)。味わってる暇が無いので麺の味はよく分かりませんでした。やっぱり兵庫県人は出石そばの方がいいなあ(爆。
 お値段はベーシックコースでマグロのお刺身がついて2600円程度。あまり食べない私たち夫婦には割高でした。ちなみに12杯程度が盛りそば一杯分になるそうで、夫婦で45杯食べましたから4人分弱でしょうか。最高は400杯以上だそうで、まあ食べる方も入れる方もご苦労さんなことです。

 なお、ガイドブックによると「南部はっと鍋」なるものを入れて盛岡四大麺と称するそうですが、これは試す機会がありませんでした。という訳で、今回最も気に入ったのは、じゃじゃ麺でした。