先日ある講習会で「メタボリックシンドローム」の勉強をしてきました。最近「メタボ」なる流行語まで生まれ、一般の方にも急速に関心が深まっておりますが、我々は昔から「内臓脂肪症候群」「シンドロームＸ」「死の四重奏」とか恐ろしい名前で呼んでおりました。
ごく簡単に言うと、本来は大事な組織である内臓脂肪が過度に蓄積される（＝内臓肥満）と糖尿病、高血圧、高脂血症を引き起こし、この４要素のうち３つ以上が揃っていると心血管イベントを生じる確率が無い人の数十倍にもなる、と言う事です。まあこんな症候群が一般にも浸透してくるとは日本も豊かになったもんです。
てな憎まれ口は置いといて、いざ自分に当てはめてみると、まあ今のところ４つともクリアしており大丈夫、ただ唯一気になったのが「トランス脂肪酸」でした。脂肪酸の中でも有害なものの一つとは聞いていましたが、今回の講演を聞いているとやはりこの物質は動脈硬化に関して桁外れに有害とのことです。更には発癌性まで疑われているとのこと。
この物質は硬化油に多く含まれ、これを多く用いているファーストフード店の揚げ物、日常使う食材の中ではマーガリンやショートニングに多く含まれます。海外では低減に向けてすでに規制や削減が始まっていますが、日本ではまだその動きはのろいようです。
というわけで今のところマーガリンをあまり使いすぎるのはよくないようです。では「パンにはバターの方がいいのか？」という質問に対して、講演の先生は
｢私ならパンにオリーブオイルをつけて食べます」
とおっしゃってました。そこで早速先日から食パンをフランスパンに切り替えて色々とオリーブオイルを試しております。
その中でもすぐれものだと思ったのが写真のオイルで、Oliviers&CO社の「レモンオリーブオイル」と言う製品です。家内の話によると先日新聞でも取り上げられ話題になったそうです。このレモンオリーブオイルというのは、単にレモンのフレーバーを添加してあるのではなく、レモンとオリーブを一緒に絞るのだそうです。レモンの風味とオリーブオイルのこくが程よくブレンドされ、これだけでパンにつけて食べても十分美味しいので、パンの食べ過ぎに気をつけなければいけないほど気に入ってます。難点は少々高価（100ml1400円)なことですが、ちょっと贅沢したい時に使うといいですね。
他にプレーンなものではスペイン産のエクストラバージンのオーガニックオリーブオイルがよかったです。余程純度が高いのか、冷蔵庫に入れておくと結晶を作って白濁し、常温にすると透明に戻ります。
という訳で、最近は朝ゆっくりできる日はちょっと贅沢な朝食を楽しんでおります。
