ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

フラガール

フラガールスタンダード・エディション
はむちぃ: 「ゆれる」「太陽」とシリアスものが続きましたが今日は一転お気楽なサクセスものでございます。
ゆうけい: マスターズ大会が終わった後にシリアスものはきつうございますので「フラガール」を選択いたしました。
は: 大変話題になり、数々の賞も受賞いたしました作品でございますね。
ゆ: さあ、どれほどのもんでございましょうか、観てみませう。

『 昭和40年、閉鎖の迫る炭鉱のまちを救うため、北国をハワイに変えるという、起死回生のプロジェクトが持ち上がった!目玉となるのはフラダンスショー。誰も見たことがないフラダンスを炭鉱娘に教えるため、東京からダンサーがやってきた。最初は嫌々ながら教える彼女だったが、生きるためにひたむきに踊る少女たちの姿に、いつしか忘れかけていた情熱を思い出してゆく。しかし世間の風当たりはつめたく、教える相手はドシロウト。果たして常夏の楽園は誕生するのか?オープンの日は迎えられるのか!?

制作: 2006年日本
製作: 李鳳宇/河合洋/細野義朗
企画・プロデュース: 石原仁美
監督: 李相日『69 sixty nine
脚本: 李相日/羽原大介『パッチギ!』
音楽: ジェイク・シマブクロ
舞踊振り付け・指導: カレイナニ早川

キャスト
松雪泰子 『子ぎつねヘレン』(06)『子宮の記憶ここにあなたがいる』(06)
豊川悦司 『日本沈没』(06)『魂萌え!』(07)
蒼井優 『ハチミツとクローバー』(06)『蟲師』(07)
山崎静代(南海キャンディーズしずちゃん) 『ラブ★コン』(06)
岸部一徳 『犬神家の一族』(06)『寝ずの番』(05)
富司純子 『寝ずの番』(05)『待合室』(06)
(AMAZON解説より)』

は: 涙あり笑いありでなかなか良い作品でございました。
ゆ: 「ウォーターボーイズ」あたりから始まった一芸サクセスものなんですけど、昭和の戦後の炭鉱不況という社会事情を背景に描いてあるので、まあまあしっかりしたストーリー展開にはなっていて、泣かせどころではしっかりと泣かせてくれましたね。
は: 実話を元にして制作されたそうですね。
ゆ: なんぼなんでもあんな無茶な展開が実話とはとても思えませんがね(苦笑、実際フラダンスの先生ももっと普通の方で東京から通われていたらしいですし。
は: そう言う意味ではあざとさも目立ちましたね。
ゆ: ストーリー展開をわざとTVドラマ的に安っぽくしてしまった感じですかね。万人受けする娯楽映画と割り切って見れば良いんでしょうけれど、冒頭のリンクのように賞を総ナメしてしまうと「をいをいそれは違うんじゃない?」とツッコミを入れたくなりますね。

は: 安っぽいと言えばぼた山の背景など少々作りに安っぽいところが見受けられましたが?
ゆ: とんでもない低予算映画なんでしょうか、観光地にある集合写真用の書き割りみたいな2次元的セットには恐れ入りましたね、まあ、それに合わせて俳優陣の演技もそれなりの東映映画村的ステレオタイプなもんで丁度釣り合いも取れておりますが。
は: またまた娯楽映画ファンを敵の回すような言動を(--〆)、まあ、確かにフラダンスのシーン以外はTVの2時間ドラマを見ているような錯覚にも陥りましたが。
ゆ: でっしょ~、でしょでしょでっしょ~(^o^)、結局松雪泰子蒼井優のフラダンスを見せるためにつなぎの筋書きを用意したようなもんですわ、この映画は。

は: という事で、やっと誉めるところが出てまいりました。ご主人様ご推薦の蒼井優様の演技は確かに素晴らしかったですね。
ゆ: 今話題の若手女優さんの中では最も演技力がありますね。このまま映画主体のスタンスで伸びていって欲しい人材です。
は: 先生の松雪泰子様は?
ゆ: 白鳥麗子の頃の方がやっぱり輝いてましたね~、ちょっと蒼井優相手ではオバサンがかってしまって気の毒でした。場末の居酒屋で一人寂しく食事してるところなんかホント映画を離れて気の毒に思いましたね(^_^;)

は: もう一世代前の昔の東映花形スター、ご主人様もお好きでした緋牡丹博徒お竜さんこと富司純子様はいかがでございました?
ゆ: 女だてらに、こぎゃんもんば背負って生きとっとよ。ククク、泣けるね~(T_T)
は: ご主人様映画が違っております(-.-)

ゆ: 失礼をば(^_^;)、まあなんですね~、なまじ演技力が有る分、こんな学芸会的映画では浮いてしまいますねえ~、ちょっと気の毒でした。

は: ではもう一人、ご主人様お気に入りの南キャンしずちゃんは!?
ゆ: 問題外ですな(苦笑。まあ良くフラダンスを踊れるようになったと誉めてあげましょうで。

は: では最後に一言、お願いいたします。
ゆ: 娯楽映画としてはまずまずの出来でございます、こんなレビューすると悪口が多くなってしまいますが、まあ能天気に楽しむ分にはいい映画じゃないでしょうか。特に蒼井優ジェイク・シマブクロのファンにはお勧めでございます。