ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

日本以外全部沈没

日本以外全部沈没
はむちぃ: ご主人様、きょ、今日の映画レビューはひょっとして、、、
ゆうけい: はむちぃ君が強引に「日本沈没」のレビューを持ってきたもんだから、当然これもやらなければなりませんな(^。^)、小松左京先生と並んで日本のSF界の地平を開拓してこられた筒井康隆先生原作の「日本以外全部沈没」どぇ~す。ちなみに

原典:小松左京

と、でかでかとクレジットされております。
は: し、しかし、これも相当のトホホ系なのでは?

「64億420万人(日本以外)のすべての外国人に捧ぐ」

なんてかなり危なそうなパロディではありませんか?
ゆ: うみゅ、前田有一超映画批評10点をたたき出してるぞ(笑、ちなみに日本沈没40点じゃ。
は: も、もう先が見えているような(ーー;)

 小松左京の大ベストセラー小説「日本沈没」を、強烈に皮肉った筒井康隆のパロディ小説「日本以外全部沈没」を、本家「日本沈没」のリメイク映画化に対抗し(あやかって?)、かの河崎実監督が完全映画化した作品。
   西暦2011年。日本以外のすべての陸地が海に沈んでしまう。命からがら逃げおせた各国の難民たちは、狭い日本に押し寄せる。当然のごとく勃発する食糧難に物価の高騰、失業率の上昇といった危機的状況を打開すべく、日本政府は超法規的措置として「GAT〈外人アタック・チーム〉」を組織する。
   筒井小説の持ち味であるブラック・ユーモアと河崎監督の得意技であるおバカ・キャラ&シチュエーションが絶妙な化学反応を見せ、とうてい我が国以外では上映不可能、在日外国人激怒必至な、破壊的パロディ映画が誕生した。ここぞとばかりに炸裂する差別的ギャグと、どうかしてるとしか思えない展開は、笑いながらも後ろめたさが残る、形容しがたい奇妙なテイストを味あわせてくれる。オリジナル映画版とそのTVシリーズ版、藤岡弘、村野武範と、歴代小野寺役2大俳優の共演は、ごく一部のマニアをぐおおおと唸らせた。また本家ほどではないが特撮研究所によるパニック映像も完備。(斉藤守彦

は: や、やっぱり、、、でございますね(--〆)
ゆ: いやあ、くそまじめに下手な演技を展開してる「日本沈没」より、徹頭徹尾遊び倒しているこっちの方が好感が持てますよ(^_^;)、おまけにこっちはアカデミー賞男優まで動員してますしな(爆
は: そのアカデミー賞俳優、ダンボールハウスの住人にまで落ちぶれて、うまか棒万引きして捕まっておられましたし(涙、次から次へあんなに危ないネタを次々と展開していいものでございましょうか、特に「神社参り」ネタなんて、いつもは何かとセンシティブな中国韓国からよくもまあ猛烈な抗議が来なかったものでございます。
ゆ: ただ単にどマイナーな映画で相手が知らないだけでしょうで(苦笑、でもまあそこはそれ、断筆宣言までして言論弾圧に対抗した筒井康隆先生の気概を受け継いでいると言っておこうかのう、ふぽっほっほ~(^○^)

は: じゃあ、ご主人様、その筒井康隆先生の断筆宣言はどう考えておられるのですか?
ゆ: うっ、事が私の専門分野に絡むだけにそれは、ノ、ノーコメントなのだな(大汗。
は: でございましょっ、差別ギャグは鋭利な刃物と同じ、かなりの危険物でございますよ~(マジ
ゆ: 確かにギャグがギャグ以上の文明批評になってないし、日本人の外人コンプレックスをあからさまに裏返して憂さ晴らししてるだけ、と言う気がしないでもないですな。そういう点ではアングラのままでおいとかないと危ない映画ではありますね。

は: 大変歯切れの悪いレビューになってしまい、申し訳ありません、では最後の一言をご主人様、お願いします。
ゆ: マイナー差別ネタをクールに笑いとばせる方限定で是非どうぞ、ちなみに田所博士の壊れっぷりは豊悦(日本沈没)より寺田農さんのほうが凄かったです(゜o゜)。