ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Mirrorball / Sarah McLachlan

Sarah McLachlan - Mirrorball
 カナダ出身の美人シンガーSarah McLachlanに、以前UENOさんに教えていただいて以来かなりはまっておりますが、ついにDVDまでゲトしてしまいました。1998年のOregonでのライブが収録されていて、代表作「Surfacing」を中心にベストアルバム的選曲になっています。

Personnel:
Sarah McLachlan: vocals, guitar, piano
Sean Ashby: el.g, ac.g, pedal steel guitar
David Sinclair: el.g. ,ac g.
Vince Jones: kbds
Brian Minato: el. b
Ashwin Sood: dr, perc
Camille Henderson: backing vocal

Playing Lists
1: Intro(Last Dance)
2: Building A Mystery
3: Plenty
4: Hold On
5: Good Enough
6: Do What You Have To Do
7: Witness
8: Wait
9: I Will Remember
10: Ice
11: I Love You
12: I Will Not Forget You
13: The Path Of Thorns ( Terms )
14: Mary
15: Adia
16: Fear
17: Elsewhere
18: Vox
19: Into The Fire
20: Possession
21: Ice Cream
22: Sweet Surrender
23: Fumbling Towards Ecstacy
24: Angel
25: Credits(Last Dance)

   このコンサートは、マクラクランがヘッドライナーを務めた1998年のツアー中に撮影されたもの。ここに見るマクラクランは、伝説のリリス・フェア出演時と比べて、よりシアトリカルで色っぽい(ただ、少々ケバいが)。床まで届く青いガウンに身を包み、青いマスカラをきらめかせ、素足で歩き回る…名作ミュージカル『キャバレー』の女主人公サリー・ボウルズにX世代の比較的おとなしい従妹がいるとしたら、きっとこんな格好だろう。(Sam Sutherland, Amazon.co)

 細い肩ストラップの青いドレスと毛足の長いショールをまとった裸足のサラはかなり妖艶です。ただし、解説のごとく、ドレスと合わせた青いマスカラをはじめかなりけばい化粧です(苦笑。このメイクはどこかで見たなあとしばらく考えていたのですが、はたと思い出しました、フィギュアスケート村主章枝さんに似てるんですね。

 その妖艶な容姿でギターを持って登場したサラ、いきなり背徳的でセンシュアルな歌詞の「Building A Mystery」から入ります。サラのギターも上手いですが、ショーンのアジテイティブなギター・ソロも聞かせます。ということで一曲目から観客のボルテージも上がりっぱなしです。23曲という多い楽曲数ですが、サラのピアノソロやステージ構成の変更が随所に挟まれており、飽きずに最後まで見られました。日系と思われるベーシストのベースラインを追っかけていたのもありますが(^_^;)。
 
 サラのボーカルはCDを聴いて思っていたよりずっとハードで、振り絞るように声を出したり、口角を上げ歯をむき出しにして歌ったりとロック歌手のそれでしたね。ライブならではの歌い方でもあるのでしょうけれど。楽曲はどれもみなテンションの高いハイレベルなものですが、やはり傑作「Surfacing」からの楽曲の出来が良かったように思いました。一曲目に先ほど述べたとおり「Building A Mystery」を持ってきていますし、別途収録されているインタビュー記事の中で一番好き曲は「I Love You」であると述べています。そして2回目のアンコールに応えた最後のピアノ弾き語り曲として「Angel」を持ってきています。更に個人的には「Adia」に感動しました、アルバムで聴いた時はいまひとつぴんと来なかったのですが、これはいい曲ですねえ。

 若干画像は暗めで、サラの服が青と言うよりも紫っぽい感じがしますが、よく考えられた美的センス溢れるステージをカメラは良く捉えています。Bonus Featuresとして3曲でマルチアングルのカメラワークを収録していますし、全曲の歌詞を収録しているのも大変親切ですね。サラファンならずとも一度は見て損のないDVDではないかと思います。