浦沢直樹氏が「鉄腕アトム」へのオマージュとして描き続けている「地上最大のロボット」のリメイク作品「PLUTO」の第4巻が出ました。表カバーはアトム産みの親天馬博士です。
相変わらず幾つかのエピソードが錯綜して語られ、更にはまだ意味の分からないフラッシュバックが挿入されるため、なかなか全容の理解が難しいですが、ぐいぐいと話に引きずり込む力量はさすがですね。手塚氏の代表作「鉄腕アトム」の中でもとりわけ人気の高いあの原作に真っ向から挑んで一歩も引けをとらない作品を作り上げる手腕には感嘆を禁じ得ません。画風も当代一流の実力者だけあって大したものです。それを見事に価値転換し笑い飛ばしてしまう後書きの西原理恵子の肝っ玉も大したものですが(爆。
「作品に華がないのよね」
には笑わせていただきました。
さて、この巻でなんとアトムが死んでしまいました。それもいともあっさりと(涙。原作と違うじゃん(謎。まあ他のロボットと違ってボディの破損が無いのがミソかもしれませんが。