ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

神鋼スティーラーズ今季終了

Kobeyamaha
 神戸製鋼コベルコスティーラーズの今季が終わりました。負ければプレーオフが絶望となる崖っぷちに立たされた今日のヤマハ発動機ジュビロ戦、地元ウィングスタジアムでの開催ですし、何かを起こしてくれるかも、と期待して観戦に出かけましたが、地力の差を見せつけられ完敗しました。

神戸製鋼 26 - 37 ヤマハ
前半     12 - 12
後半     14 - 25

 神鋼としては如何にSO森田を自由に動かせるか、そして相手 最大の脅威FBネイサン・ウィリアムスに如何にボールを回させないかが鍵と思っていました。
 前半開始早々は神鋼がマイボールラインアウトを確実に支配して有利に試合を進めました。12-5まで行った時点では今日はいけるかも、とも思いました。が、それも前半20分位まで。ヤマハは防御をすぐに建て直し、ラインに確実に防御陣が余る状況を作り出し、折角ウィングに戻した大畑大介が思うように動けません。
 すると神鋼はどうしても苦し紛れのパントが多くなります。当然ながら恐怖のスキンヘッド・ネイサンに多くボールが回るようになり、今度はヤマハの攻撃に勢いが出ます。すると永本、富岡の啓光コンビの快速ウィングが自由に走れるようになり、案の定永本が今日二本目のトライできっちり同点に追いつきました。神鋼も必死の防御で前半は何とか同点のままで終了しましたが、正直苦しい、と思いました。

 案の定後半はネイサンに「蹂躙」されてしまいました。そのネイサンが後半40分に力づくでトライを決めたのがこの試合を象徴しているとともに、今季の白旗が上がった瞬間でもありました。

 今季ウィングスタジアムにクボタ東芝ヤマハと3戦応援に出かけましたが、3試合とも神鋼には何か覇気がない、相手に飲まれている、という印象が拭えませんでした。唯一クボタには勝ちましたが、3戦ともに共通するのは

相手の良 い面を数多く見せられた

という事です。つまりこれは取りも直さず、平尾を擁し連覇していた頃の最大の武器である

相手の長所を消す

事が出来なかったということです。この相手にとっての「いやらしさ」が復活しない限り、いくらタレントを揃えても東芝サントリーの背中は遠くなるばかりでしょう。homさんにも言われてしまいました、イタッ(>_<)。

 この試合でまた大畑が痛んだようですし、元木もそろそろ限界でしょう。神戸にも世代交代の波が押し寄せています。早大の屈強のCTB今村が入ってくるらしいですし、森田を中心として早く切り替えた方が正解かもしれませんが、それにしてもいきなり来季巻き返しというのは厳しいでしょう。ともかくあせらずにいいチームを作っていって欲しいものです。ただ、一言言いたいことがあります。負ければ後が無い試合に、後半試合がほぼ決まった段階ではありますが、歩いている選手がいました。こんな神鋼はもう見たくないですね。

 一方のヤマハは楽しみなチームに仕上がってきました。3戦で見た4チームの中で一番良い印象を残してくれました。

「ネイサンいなけりゃただの凡チーム」

という意見もありますが、大西富岡永本啓光学園トリオもよく機能していますし、ベテラン村田も元気でした。トンガ出身のイポリト・フェヌキタウもいかにも暴れん坊、という頼もしさを見せていました。今季東芝サントリー両チームに勝っていますし、プレーオフで何かやってくれる可能性はあると思います、こうなったらヤマハ応援だ(^_^;)。