ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

今年を振り返る(3)映画編

Brokenflowers3
はむちぃ: さて皆様、クリスマスの朝を幸せに迎えておられることと存じます、では今日は今年の映画レビューを振り返ってまいりましょう。
ゆうけい: 先ずは今年レビューした新作をリストアップしてみます。

パイレーツ・オブ・カリビアン / デッドマンズ・チェスト  06/12/19
ヘイフラワーとキルトシュー   06/12/01
ANGEL-A   06/11/27
ウォレスとグルミット:野菜畑で大ピンチ!  06/10/24
かもめ食堂  06/09/28
尻怪獣アスラ  06/09/22
紙屋悦子の青春  06/09/11
男たちの大和  06/09/01
プリンス&プリンセス  06/08/07
さよならCOLOR 06/07/18
ダ・ヴィンチ・コード  06/07/04
カーテンコール  06/07/03
ブロークン・フラワーズ  06/04/30
アメリカ、家族のいる風景  06/04/15
コープス・ブライド  06/03/14
デビルマン  06/02/28
スカーレット・ヨハンソン2作品  06/02/06
(「ロスト・イン・トランスレーション」「アイランド」)
ヒトラー最期の12日間  06/01/21
福井晴敏3部作に思う  06/01/13
(「ローレライ」「戦国自衛隊1549」「亡国のイージス」)
バタフライ・エフェクト  06/01/09
コンスタンティン  06/01/08

は: 何れ劣らぬ名・迷作が揃いました。では今年も最優秀「作品」「監督」「主演男優」「主演女優」賞、功労賞、トホホ賞を選んでまいりましょう。
ゆ: 先ずは格調低いところから済ませましょうか(^_^;)

トホホ賞: 尻怪獣アスラ

は: もうぶっちぎりの受賞と申せましょう(-_-;)
ゆ: 手に取った時に予感はしたんだが(^^ゞ、これに比べりゃデビルマンなんて普通ですな。よくもまあ、我々ゴジラモスラ世代をこれだけ手玉に取ってくれたもんですわ。
は: エロ・グロ抜きでこれだけ格調低い作品を作るのはある意味凄いと思いますけれど。
ゆ: そう言われりゃそうだな、時々謎の日本人ワンサムサキタシラを懐かしく思い出すこともあるもんな(爆

は: では今度は格調高く参りましょう。

功労賞: 故黒木和雄監督

ゆ: 遺作「紙屋悦子の青春」をはじめとする静かな反戦映画を撮り続けた功績に対して謹んで送らせて頂きます。
は: ご冥福をお祈りいたします、合掌。

ゆ: では、最優秀主演女優賞の発表です。

最優秀主演女優賞: リー・ラスムッセンANGEL-A)

は: おおっ、ご主人様の反応からしててっきり「ロスト・イン・トランスレーション」で、スカーレット・ヨハンセンの2連覇かと思っておりましたが、、、まあ原田知世様を強引に持ってこないだけ、ご主人様の良識は保たれておられるのでしょう(~_~;)
ゆ: リーのあの大きさにやられました(爆。とにかく大スクリーンに映えるスタイルですし、白黒映画にもかかわらずあれだけ美しさが際立っているのは魅力ですね。おまけに演技もなかなか堂に入ったものですし、すっかり魅了されました。
は: え、演技はおまけでございますか(汗、やはり主演女優はあれくらいの存在感が無いと、といったところでしょうか。そう言えば去年の男優賞(坂口憲二)でも同じようなことをおっしゃっておられました、では今年の男優賞はいかがでしょう。
ゆ: 男優賞は皮肉なことに、畏怖の念さえ覚えるような演技派に決定させていただきました。

主演男優賞: ブルーノ・ガンツヒトラー最期の十二日間

は: おっ、「ロスト・イン・トランスレーション」「ブロークン・フラワーズ」と二作に出ておられたビル・マーレイが有力かと思っておりましたが、これも納得の受賞と申せましょう。
ゆ: ヒトラーになりきった真に「鬼気迫る」演技には鳥肌が立ちました。邦画の「バルトの楽園」にも出ておられるそうですが、未見でそのうち機会があれば見てみたいと思っています。

は: では監督賞お願いいたします。
ゆ: これは迷いに迷いましたが、

最優秀監督賞: ジム・ジャームッシュ(「ブロークン・フラワーズ」)

は: 迷われた割りには順当でございますね、今年はヴィム・ヴェンダースジム・ジャームッシュのお二人が各々「パリ・テキサス」「ストレンジャー・ダン・パラダイス」から20年を経て撮られたロード・ムービーにいたく感動しておられました故。
ゆ: ジム・ジャームッシュ独特のゆるさが心地よくて僅かにジムに軍配をあげました(^o^)、他にもソフィア・コッポラリュック・ベンソン、去年の受賞者ティム・バートンなど、個性的な監督がそれぞれ持ち味を出しておられるのも印象深かったです。

は: では最後を飾りますのは作品賞でございます、私目の予想では「ヒトラー」か「紙屋悦子」ではないかと踏んでおりますが、さていかがでございましょう?
ゆ: じゃ~ん、ブーイング覚悟で発表いたしまーす。

最優秀作品賞: ホテル・ルワンダ
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション
は: おおっ、こ、こ、これは反則でございます、ノミネート作品に入っておりませんではないですか~(怒。
ゆ: スマソ、何度もレビューを書こうと下書きしたんだけど、ついにアップできなかったんです、勘弁してください。事実の持つ重さに感銘を受けることだけは間違い無いのですが、この映画の取っているスタンスだけが正解とも言いきれないところに底知れないアフリカの混沌を感じさせます。その辺をどう受け止めるかで傑作と感じるか駄作と感じるか人によって受け取り方が様々に変わってくると思います。とにかく是非一度は観て頂きたい作品です、もうご覧になった方は是非ご意見をうかがわせて頂きたいと思います。
は: 同じようなことがスピルバーグの「ミュンヘン」にも言えますですね。
ゆ: おっ、はむちぃ君ナイスフォロー有難う、この2作品には本当に考えさせられました。
は: では、突然の問題提起で終了という意外な展開でございましたが、映画編この辺でお開きにさせていただきますm(__)m