ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

神鋼東芝に玉砕す

Wingstudium
神戸ウィングスタジアム 
 昨日金曜日はラグビートップリーグ第10節「神戸製鋼スティーラーズ東芝ブレイブルーパス」の試合が神戸ウィングスタジアムで行われました。今週は風邪で絶不調でしたが、ウィングスタジアムは車で行けて、かつドーム室内型球技場なのでなんとか観戦に行ってきました。今日は内容より結果と思ってましたが、、、、、結果は敗戦、事実上我が神鋼の今季は終わったかな、と言う感じです(涙

神戸製鋼 21 - 27 東芝
 前半    0 - 20
 後半   21 -  7

Toshibavsshinkou
(左東芝の練習風景、右神鋼の練習風景)

 スコアだけ見れば接戦を演じて善戦したように思われそうですが実は完敗でした。なにしろ格上相手に前半4Tを許して20-0、一時は27-0まで引き離されたのですから、とてもじゃないが勝 ち目はありませんでした。東芝が気を抜かなかったら、ホームじゃなかったら、もうぼこぼこにされてただろうな、と言う感じです。

 前半開始早々から、球への集散の速さ強さ、攻守の切り替えの早さ、戦術の理解、個々のスキル全ての面において東芝が勝っている印象を受けました。一方の神鋼は全力で当たってやっと善戦できる状況だと言うのに、ラインアウトは取れないイージーなハンドリングミスだらけ、ゲインラインの切り方が分かっていない、と言うのではとてもじゃないが勝負になりません。
 最初の2Tは折角相手陣深く攻め入っていながら簡単にターンオーバーされて直後スコーン!と気持ち良くバックスで抜かれて、立川廣瀬あたりに余裕で長距離独走されてしまいました。更に 次の2Tはモールで攻め込まれて敢え無くゴールラインを割られる始末。格が違い過ぎて、せめて1Tと言う夢さえ抱けないような有様でした。

 後半になっても神鋼の迷走は続きます。森田がゴール正面至近距離のPGを外すに至って会場からは声援より野次の方がはるかに多くなってきました。No8クラウドに余裕で抜けられて27-0となった時にはホント帰ろうかと思いましたね。

 幸いと言うか何と言うか、そこで東芝が明らかに気を抜いてくれました。まあ、アウェイでこれだけの点差が開いてしまえば当然かもしれませんが。その一瞬の気を抜いた隙をついてロン・クリブが個人技でするっと抜けて1Tを返し、や~っと神鋼にエンジンがかかりました。その次の大畑が相手ディフェンスの穴を抜けて小笠原に渡したTはこの試合唯一の胸の空く様なシーンでした。
 が、、、確かにラインアウトは修正してきましたし、FBを八つ橋に替えてバックス守備が安定はしましたが、やはりイージーなミスは多く、ゲインライン付近で立ち往生するシーンが続出し、観客席はシラケ気味で失笑がもれます。神鋼で確実にゲインラインを切っていたのはベテラン伊藤剛くらいじゃなかったかな。トイ面の高卒たたき上げで日本代表にまでのし上がった中居君にも結構抜かれてましたけどね。

 そんな中だるみのような状況の中で東芝もさすがに疲れてきたのか、ラフプレーが頻繁に見られるようになり、ついにバツベイがシンビンに。その隙をついてバックス展開し八つ橋がゴール隅に飛び込んで森田がGも決めてついに1T1Gで逆転と言うスコアまで盛り返しましたが、既にその時にはロスタイム3分しか残っていませんでした。黄金期の神鋼ならそこで何とかするのでしょうが、今の神鋼では残念ながら無理でした。

 このような顛末で、homさんにも指摘されてしまいましたが、これが現状での東芝との明らかな力の差なのでしょう。これだけのタレントを揃えているのですから後は練習の質の差としか思えません。今日の反省を踏まえてもう一度チームを立て直して欲しいものです。

 そんな中であえて収穫をあげるとすればSO森田が大分安定してきたこと。キックも状況判断も今季最初の頃より格段に進歩していました。そして東芝に敢えて苦言を呈した いのは不必要なラフプレーが多い事。終盤にバツベイがシンビンを喰らいましたが、一番態度の悪かったのは立川君。もう日本を代表する選手なのにいまだにあのような態度では恥ずかしいですよ。