生憎の雨の中、野外コンサートUDO MUSIC FESTIVAL 2006へ出かけてまいりました。今日のタイムテーブルはこちらを参照してください。とりあえず本日の私の目標はなんとしても
The Pretenders と Fourplay をかぶりつきで観る
事!でしたが何とか果たせました。
朝のうちに水泳練習を済ませるつもりでしたが、ちょっと長引いたので急いで昼前に車で出発。六甲山を降りて高速湾岸線を飛ばしたら1時間弱で着いてしまいました。会場は埋立地なので生憎の雨で濡れた土がヘドロをかもしたような異臭を放っており、いきなりたじろぐ私
(ーー;)
でも気を取り直してグッズを買い込んでメインステージに近づいていくと、元気のいいハードロックの音が。プリテンダーズの前のヌーノのステージでした。
Nuno Bettencourt (G, Vo)
Stephen Ferlazz (Kbd)
Kevin Figueiredo (Ds)
Joseph Pesia (B)
なかなか元気のいいハードロックの演奏。私が着いた時はちょっとバラード風の演奏が終わったところで
「泣けただろう?誰も泣いてないのかい?泣ける曲なんだけどなあ、じゃあ次は眠れる曲をやるよ、ぐっすり眠ってくれよ」
とMCしつつお約束のようにギンギンのハードなナンバーを始めました(^_^;)なかなかおもろい兄ちゃんです。後ろ向いてギター弾いた後で
「ケツの穴長々と見せてごめんな」
なんて言ってたし。やはり野外ステージにはこういう人たちが似合いますね。
2: The Pretenders
Chrissie Hynde (Vo,G)
Martin Chambers (Ds)
Nick Wilkinson (B)
Adam Seymour (G)
今日一番のお目当てはかぶりつきでクリッシー姉御のお姿を拝むこと。という訳でヌーノが退場して客が引いていく中いそいそとかぶりつきへ到着。雨の中レインコートを着て待つこと20分、軽やかにクリッシーが登場。
クリッシー若~~い!!!黒のタンクトップにブルージーンのシンプルな出で立ちが引き締まった身体を引き立たせ、ワンポイントの青のスカーフがセクシー、30台といっても通用するんじゃないかと思うくらいに昔のジャケットそのまんまの美しさでした。
声も昔と変わらず、あのつぶやくような独特の歌唱法に加え、声量も意外なほどにあって、雨をものともせず、一時間楽しませてくれました。
「Don't Get Me Wrong」「Back On The Chain Gang」「Middle of The Road」「Precious」などのヒット曲や、「Love Colors」「Human」「Losing」等の最近の曲、更には雨の中だからみんなのために歌うわとやってくれた「Rain Down On Us」(と言ったと思う)等々あっという間の一時間でした。ボーカル、ギターの決めのポーズはもちろん、「Middle Of The Road」でのブルースハープも決まってました。MCでも
「カラオケを発明した日本は素晴らしいわ、カラオケ大好きよ」
「Pirate Radioって面白いわよ、日本人はアニメが好きだから気に入ってもらえると思うわ」
とか、サービス満点でした。「Stop Your Sobbin'」か「Kid」をやってくれたら言う事なしだったんだけど、まあ時間の制約もあるしね。それにしても放り投げてくれたタンバリン、欲しかったなあ、でも確実に2回視線が合ったよ(#^.^#)
3: Char
The Pretendersが終わってFrontier Stageの方へ行ってみるとCharさんが一曲終わってMCしてました。「こんにちは、Doobie Brothersです!」をいをい、いきなりかましてるな、と思ってたら怒涛のギターソロ炸裂。ベンチャーズから始まってジミー・ペイジ、ジェフ・ベックの有名なリフを立て続けにやった後、極めつけはバンドでの演奏、なんとSantanaのBlack Magic Womanのまんまコピー(^_^;)、これでサンタナ聴かんでもいいな、と思いました。そう言えばCharさんも早く帰りたいそうです。
「はよ帰ってオールスター見たいわ、清原が藤川に泣き入れたらしいね、振ったところにボールほってくれやて、甘いわあんた」
と言ってました。
4: The Doobie Brothers
Pat Simmons (Vo,G)
Tom Johnsto (Vo,G)
John McFee (G,Str,Vo)
Michael Hossack (Ds)
Skylark (B)
Guy Allison (Kbd, Vo)
Marc Russo (Sax)
Ed Toth (Ds)
Charさんの演奏は更に続きますが、お腹が空いたので屋台を物色し、Doobieが始まりそうなのでメインステージへ移動。この頃は雨が少し小止みになってました。大所帯のメンバーが登場し、これぞウェストコーストという演奏が始まると、ステージ前のファンは大興奮、一曲目からいきなり一緒に歌ってるよ~人気あるんだなあ。でも私あんまりDoobie知らないんです(T_T)、「What A Fool Believes」とか「Long Train Runnin'」とか後半でやるんだろうなあ、と思いつつ、Fourplayをかぶりつきで観るべく、Frontier Stageへ移動。
5: Fourplay
Bob James (Kbd)
Nathan East (B)
Larry Carlton (G)
Harvey Mason (Ds)
さすが他のバンドと違って音合わせが綿密だわ、とセッティングをじっくり見つめつつ待つことしばし、ふと気が付くと周りはコアなファンがびっしり。他のバンドと毛色が違うので閑散としてたら可哀相かな、と思ってたけど結構な人気で一安心。4人が出場するや否や「ボブー、ネイサーン、ラリー、ハーヴィー!!!!!」とやんやの声援が飛びます。私も思わず姐さ~ん、じゃなくてネイザ~ンと声を掛けたりして。
ステージ向かって左端には白のシャツを着たボブ・ジェームズ。随分おじいさんになりました。ヤマハのグランドピアノとその上に置かれたシンセを操ります。その横中央左のネイサン・イーストは真っ赤なシャツに白の5弦ベース。多分ヤマハのネイサンモデルでしょう。中央右には緑のシャツを着たラリー・カールトン、彼も頭頂部すっかり禿げ上がってます。レス・ポールのラリーモデルでしょう。ステージ右端には横置きという珍しいセッティングでドラムのハーヴィー・メイスン、白のシャツと白の帽子が決まってます。
何しろその筋の凄腕ばかりが4人集まってるんですから演奏は凄い!の一言。特にオーディオ松浦派不動のリファレンス曲^^;「101Eastbound」を生で聴けたのは涙物でした。ロックに比べると地味なステージかと思いきや、さにあらず、「Chant」でのボブのピアノとネイサンの口笛の掛け合い、「101Eastbound」でのボブとラリーの掛け合い、更には演奏途中での数十秒のストップモーションも見事、やんやの大喝采。
個人的にはネイサンのベーステクニックに目が釘付けになってました。彼のスラップもまた独特ですね。「Journey」という曲でのボーカルも聴かせました。ハーヴィーのドラムもキレが他のドラマーとワンランク違いますし、ラリーとボブのおじいさんコンビも今日はキレまくってました。途中から激しくなってきた雨の中、熱気溢れるステージを見せていただきました。
6: Jeff Beck
Jeff Beck (G)
Jason Rebello (Kbd)
Randy Hope-Taylor (B)
Vinnie Colaiuta (Ds)
予定ではFourplayが終わった時点ではジェフのステージが始まったるはずでしたが、行ってみるとまだでした。段々雨が激しくなりレインコートでもきつくなってきて日も翳り始めたステージにジェフが登場するとやはりオーラがあります。予想通り「Beck's Bolero」からスタート、相変わらず寡黙にステージをこなしていきますが、さすが大物会場は熱気むんむん。しかし私は時間切れで「哀しみの恋人たち」を背に駐車場へ向かいました。冒頭の写真のステージの下ではベックがまだ演奏してたんですよ~。
という訳で、半日十分楽しんできましたが、さすがに雨の中立ちっぱなしでは疲れましたね。歳を考えないと(^_^;)