ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

アール・クルー@OBN

Earlklugh060707

七夕の昨日、初夏に相応しい爽やか系ベテランJazz/Fusionギタリスト、アール・クルーのライブがOsaka Blue Noteでありました。

Date: July 7th., 2006, 6:30pm-(1st set)
Place: Osaka Blue Note

Earl Klugh (Guitar)
Al Duncan (Keyboards)
Scott Glazer (Acoustic Bass)
Yonrico Scott (Drums)

Setlist
1. Autumn Leaves
2. Bye-YA
3. Love Theme From Spartacus
4. All the Things You Are
5. Jona's Song
6. B Minor Tune (new song)
7. Canadian Sunset (new song)
8. My Foolish Heart
9. Heart String
10. Dr. Macumba
11. Living Inside Of Your Love
12. guitar solo
13. Wind And The Sea

 若い番号の整理券を取れたので、家内と二人、かぶりつきの席を取れました(^o^)。食事をしながらふとステージを見ると、アールの立ち位置に一枚の紙が落ちています。リハの時の忘れ物かな、と思ってよーく見るとなんとセットリストでした(^o^)/ラッキー!、と言うことで家内にカンニングやと言われつつ早速φ(..)メモメモ。

 定刻にまずベースのスコットとドラムのヨンリコの二人が登場し、つづいてギターを抱えた流しのおじさん(違、アール・クルーが盛大な拍手の中登場。昔はアフロでちょっと下ぶくれのイモ兄ちゃんといった感じだったアールですが、髪の毛は殆どそりあげて、大きな耳が印象的。一万年後にはヨーダそっくりになるでしょう。

 さて、アール・クルーの持ち味である柔らかくて美しいギターの音色は、ジャズギタリストには珍しい「ナイロン弦」に負うところ大だと思います。と言うことでやはりギターはガットギターでした。デビューした頃は全くのアコースティックで演奏してたアールですが、80年代からはピエゾ・ピックアップを使うようになったので、シールドはもちろんついていました(トランスミッターでアンプに飛ばしているようでした)。
 それ以外正面から見てもボディには普通のガットと異なるところは無いのですが、コントロール・ノブは右サイド、すなわちアールの場合上になる側についていました。始まってすぐに音量調節をしていたのでわかりました。
 演奏は実にオーソドックスでケレン味の無いものでした。音量も決して出しすぎず、会場のエアボリュームに相応しいレベルを考えて弾いていましたね。物静かでシャイな感じで、実はセットリストの上にもう一枚紙を置いたのですが、そこにはローマ字で日本語が書いてあり、それさえ恥ずかしそうにしゃべってました。

 ベースのスコット・グレイザーは長身、ただ一人の白人さんで、目立ったソロも無く堅実にこなしていました。ドラムのヨンリコ・スコット、黒人のドラマーってこういう人多いですが、明るくて、にぎやかで、ソロもバッチリ決めてくる感じのいい人でした。特にシンバルワークに冴えを感じました。例えばミュートをかけるタイミングなんか、はっとするものがありましたね。

 というわけで最初の4曲はスタンダードが主体で、この3人のトリオ演奏が続いていたのですが、4曲目の前に楽屋からKONISHIKIが!?登場、、、と思ったらキーボードのアル・ダンカンさんでした。ローランドとヤマハのキーボードがおもちゃみたいに見えましたね^^;。と言うわけでそれ以後堅実にアールの演奏をサポートし、フュージョンらしい展開に。ちなみに4曲目はアールが

「15年位前に僕の友人デイブ・グルーシンが書いた曲です」

と紹介していました。とするとJo Ann's Songだと思うのですが、折角メモしたもんで、そのセットリストのまま載せておきます。

 その後新曲を披露したり、知世様の映画「大停電の夜に」で豊悦も弾いていた^^;「My Foolish Heart」を割とアップテンポで軽快にこなしたりした後、後半に入りやっと彼の代表曲が次々登場。「Heart String」の終了後アールがメンバーになにやら耳打ちしていると思ったら、いきなり「Dr.Macumba」が始まり、やったあと思いました。実はセットリストには無かったんですね。時間に余裕があったのか、会場が段々と乗ってきたので挿入したのかは分かりませんが、セットリストをカンニングしてた自分にとってはサプライズで嬉しかったです。もしかして「Living Inside Of Your Love」を飛ばすのか?と心配も一瞬しましたが幸い杞憂に終わりました。
 
 というわけで大変楽しめたライブでした。今日もありますから今からでも間に合う方は是非どうぞ。