ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

クリーン電源:アキュフェーズPS-510

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 先日homさんとルーツサウンドに出かけた際、デッカイATCのSPのノイズフロアが結構低いのに感心し、機器群を見回してみて気になったのがアキュフェーズの新クリーン電源PS-510でした。また三宮上新でサブウーファー用のケーブルを試聴させていただいた際にも上級機種が継いであり、B&Wの802Dから非常にクリアな音が出ていました。

Ps510 という訳でルーツさんに貸し出しをお願いしておいたのですが、先日試聴機がアキュフェーズより届きました。で、早速コンセントに継いで歪み率を測ってみましたところ衝撃の値がーーー(号泣。
 ちなみにステレオサウンド158号の楢大樹さんのレビューによると、あの六本木のど真ん中にあるステサン試聴室で2%とか。神戸といっても商業地からはるか離れた山奥の住宅街の拙宅なら、1%以下かなと高を括っていたところ、冒頭写真のごとく、なんと5%超レッドゾーン突入!な、なんなんだ、この汚れ様は(>_<)

Trans510 上から覗くとまさにパワーアンプの風格。楢大樹さんがお書きのように静粛性は抜群でトランスの唸りは全く聞こえません。ただ、さわると微振動を感じる時があります。これもトランスの唸りなんでしょうか。 
 本来は前段機器向けのPS-510なので、ルーツの布施さんからは、まずCDP,ついでプリという風に音の変化を試してみて、と言われていたのですが、まずは無謀にも一番手近にあって継ぎやすいパワーアンプから継いでみました。ちなみに説明書によるとA-60は接続不可になっていますが拙宅のP-7000はアイドリング時180VA程度なので接続可となっています。
 一聴して、低音が絞まって底の方まで綺麗に聴こえるようになった印象を持ちました。特に、ベースが平板に二次元的に聴こえていたようなソフトで、音像がレリーフのように浮き彫りになり、立体的な輪郭が見えるようになった感があります。
 ついでサブウーファーも継いでみましたがよりクリアになったかもしれないがそれほど変わらないと言えば変わらないか、という程度。

 前段機器も一つずつ試してみたいところだったのですが、このあたりの配線の変更が結構大変なので、とりあえずそのまま、前段機器をまとめてコンセントに継いであるハッベルの電源タップHB-120をPS-510に継いでみました。 
 するとかなりの変化を聞き取れました。高音域にまとわりついて取りきれなかった雑味のような付帯ノイズがかなり減ったように思いました。
 そこで、以前からどうしても楽器の音が重なり合って混濁するなあと思っていた、柴田淳の曲「ため息」をかけてみたところ、おおっ、重なり合う部分の濁りがかなりとれているーー録音のせいじゃなかったんだ!ーーと結構なショックを受けてしまいました。
 丁度その時、娘が二階から降りてきて階段の途中でしばし立ち止まり、おもむろに

「楽器の音が綺麗になってる!」

と言いました!やはり先入観によるプラセボではないようです。もう一つ娘が言うには、

柴田淳の声が低くなった」

とのこと。おそらく少しハスキーになる高音部にまとわりついていたノイズが減って相対的に中音域が強調された結果でしょう。プリで中高音、パワーで低音と改善する周波数帯域の違いがあるのも興味深いです。って、どこかで聞いたなと思ったら、すでに楢さんが同様のインプレをお書きでした(汗。

 それから色々とつなぐ機器のパターンを変更してトライアル中ですが、サブウーファーのみ直接コンセントから取って、PS-510の出力コンセント3列の真ん中を空けて両端に離してパワーアンプと前段機器を継ぐと言うのが一番良いように思いました。どうもサブウーファー内蔵のアンプはノイズを逆流させるようです。これがデジタルアンプの高調波ノイズというやつなのでしょうか。

 まあ理想を言えば、前段機器、パワーアンプ、サブウーファー各々に一台ずつあればいいのでしょうが経済的にもスペース的にも絶対無理!
 更に欲を言えばP-7000にはPS-1210の方が良いんでしょうけれど、実際全て継いでLED ZEPPを爆音でかけてみてもせいぜい400VAあたりまでだったので、クリッピングする心配はまず無いようです。

Ps5102 とりあえず今の自分の経済状態で買えるのはどう考えてもPS-510一台。というわけで一台で全部継げてリビングの景観をできる限りそこなわないレイアウトを模索中です。
 信濃GPC-1500のコードが3m、ハッベルのタップのコードが3mあるので左写真のようなレイアウトにできないことは無いのですが、音の元気よさを優先してプリだけ直接タップから取っていたのをまたGPC-1500に継がなければならないのが辛いところです。音の立ち上がりがスムーズになったせいか、以前ほどではありませんがやはり少し音が大人しくなる印象は否めません。
 取りあえず近々、音の元気よさを最優先課題としておられる某氏(^o^)/をお招きする予定があるのでその方にも聴いていただいてご意見を伺うつもりです。