ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ベリンガーのデジタルイコライザー

Deq1
 先日M氏から今日ベリンガーのデジタルイコライザーDEQ2496をお借りしてきました。先日のオフ会記事に「大口径ウーファーはそれなりのよさがあると感じた」と書いたところ、低域をブーストしてみられては、と申し出を頂いたのでした。

 M氏宅に伺い、試聴させていただいたところ、確かに100Hzあたりで盛り上げると低音が出てCub2の音が柔らかくなります。拙宅の場合セッティングとサブウーファーで低音を持ち上げているところがあり、Mさんのシステムと同じような効果があるかどうかは分かりませんでしたが、色々と試してみたいことはあり、有難くお借りしました。

Deq2 自宅で早速セッティング。リスニングポイントの前のテーブルに置いて、余っていたインシュレーターで3点受け。以前暫定的に使っていたカナレの4Mのバランスケーブルがあったので、それでプリと継ぎ、現行のカルダスケーブルでパワーと継ぎました。プリーパワー間9M!いやあスタジオ並ですね(苦笑。ベリンガーは2番ホットなのでプリのC-290V側でインヴァートして、音出し。M氏から、かなり音質は劣化すると聞いていましたが、少し音が痩せて細身になったかな?という程度でした。

 そして要領を得ない説明書に苦労しつつ機能のチェック。Mさんがある程度使い方を教えてくださってたので助かりました。

 その後数日、主にパラメトリックイコライザーをいじって楽しみましたが、確かに中域を盛り上げたり低域をブーストしたりと色々なカーブを作り個々のソースに相性をあわせていく楽しみ、というのは良く分かりましたが、逆に、スルーした今の音にそれほど不満も無いことも認識できました。
 以前ステサンの取材での石井先生の計測で、100Hz過ぎあたりのディップがあったのでそのあたりを盛り上げてみたりもしてみたのですが、変化は判るものの、それほど大きく印象は変わりませんでした。
 またMさんに勧めて頂いたように、低域ブーストにより大口径ウーファーの質感を出すというトライもしてみたのですが、残念ながらブーミーになるだけで、やはり今のままでサブウーファーの助けを借りるというのが一番無難なようでした。

 もう一つ試してみたかった機能がLCF(low cut filter)。リンのサイズミックでやっている手法を真似したような形ですが、P-7000に送る低域信号をlow cutしてアンプとウーファーの負担を減らそうというわけです。
 Cub2の鳴りが一段と良くなるのでは?と期待したのですが、LCの周波数を色々と変えてみても、駄耳では質感の変化は感じ取れませんでした。まあ、それだけP-7000の駆動力に余裕があるということなのでしょうか。
 しかし、サブウーファーとのかぶりを減らすことにより、音量を上げたときの膨らみや濁りがすっきりとするという効果は実感できました。これは確かに魅力的でした。マルチを組まれる方の気持ちが少しだけ分かったような気がしました。

 という訳で、どうせ導入するならデジイコよりチャンデバか?というような結論でした。とはいえ、まだまだ機能を使いきれていないはずで、1年も2年もかけて熟成していけば素晴らしい武器になるんでしょうね。貴重な機会を与えて下さいましたM氏に深く感謝いたします。