ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

The Little Willies

The Little Willies
The Little Willies

 匿名バンドとして有名なトラベリング・ウィルビリーズと良く似た響きで、なおかつこちらも匿名バンド扱いされていますが、私の好きなベーシスト、リー・アレキサンダーが結成したグループです。
 ウィリー・ネルソンへのトリビュート的に始まったカントリー系の音楽をやるバンドです。と言ってしまえばそれまでなのですが、リーといえばハンサム・バンドの一員にしてその歌姫のボーイフレンドとしても知られています。ということで何故匿名バンド扱いされるかもうお分かりですね、そう、ノラ・ジョーンズもメンバーの一員なのです。彼女も以前からカントリー系が好きでしたし、本当に楽しそうにやってます。

 だからアマゾンの解説なんかでは「ノラのバンド」なんて間違った記述がされていますが、このグループでは彼女はあくまでもボーカリストの一人です。

Little Willies:
Lee Alexander (b)
Jim Campilongo (el.g)
Norah Jones (vo, p)
Richard Julian (vo, g)
Dan Rieser (ds)
with special guest
Jon Dryden(organ, accordion)

1.Roly Poly
2.I'll Never Get Out of This World Alive
3.Love Me
4.It's Not You It's Me
5.Best of All Possible Worlds
6.No Place To Fall
7.Roll On
8.Gotta Get Drunk
9.Streets of Baltimore
10.Easy As The Rain
11.Tennessee Stud
12.Night Life
13.Lou Reed

面白いのは13のルー・リード

 俺たち西部を車で旅してたんだ。そしたらルー・リードがcow tippingをしていたのを見たんだぜ、トリップ(麻薬と旅行のひっかけ)してたんじゃない、ホントさ。オレの彼女が訊いたんだ、「あんたルー・リードでしょ?」ってね、そしたら「クソ食らえ」って言われたけどさ。

なんて、なかなか楽しい歌詞です。カントリーのバンドなのにニュー・ヨークで結成されたLittle Williesが、カントリーの本場西部へ旅してニュー・ヨークの顔役的人物ルー・リードと出会うなんてなんともひねりの聴いた粋なシチュエーションですが、(先日「ブロークン・フラワーズ」を紹介したジム・ジャームッシュみたいだろ」って歌詞に出てきます。昨日のカサンドラ・ウィルソンは「アメリカ・家族の居る風景」と密接にリンクしてたし、どうも私、ロード・ムービーづいているようです。

 それはさておき、東芝EMIは懲りもせずCCCD(怒)!