ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ため息 / 柴田淳

ため息
ため息

 関西のオーディオシーンを席巻しつつある(もう十分していると言う意見もあり)シバジュンこと柴田淳さんのセカンドアルバムです。先日の記事でオーディオのセッティングがびしっと決まると「ため息」が出るほど素晴らしい、と書いたのはこのアルバム名に引っ掛けてのことでもありました。

 詳細なプロフィールはリンク先の公式HPをご覧いただければ幸いですが、HPにありますように、

2001年10月のデビュー以来、透明感のある歌声と印象的なメロディー、そして
言葉を大事にする繊細な歌詞の織り成す世界観が、聴く人の心を掴んで離さない。

 そのままの魅力で、オーディオファイルにも浸透中です。いくつかTVドラマの主題歌も書いておられるようですが、生憎私はドラマをほとんど見ないものでどれがどれだか分かりません。ただ、神戸のFM局であるkiss FMで週1回「柴田淳の月と太陽」という番組が流れているので親しみを感じております。

 さて、このアルバム、シングル曲4曲を含むという豪華さで、本当に捨て曲無しの良いアルバムです。そんな中で先日kimura邸で試聴に使ったのは、実は8曲目の「なにもない場所ー弾き語りー」という曲。題名の如くピアノの弾き語りという非常にシンプルな構成ですが、シンプルなだけにオーディオの調整具合を如実に露見してくれる、という難しい曲でもあります。ポイントをいくつか挙げると

1: 出だしのピアノの音のほぐれ方
2: ピアノとボーカルの間に介在する空間の表現
3: 切なく振り絞るような声に付帯する呼気の音、唇の摩擦音の表現
4: 静かな曲の中での激情の表現

となりましょうか。

 このような点をクリアできると、この上なくリアルな音像が出来上がります。よくオーディオ雑誌の機器評価のレポートで「唇の動きが見えるよう」と表現されますが、まさしくそのような.感じです。
 ちなみにkimuraさんのSystem 7は、最初のピアノの一音と歌詞冒頭の「愛を」の一言だけで、ごく僅かなセッティングの変更による音の変化が判るという素晴らしい反応を示してくれました。傅先生がよくこのSPを評して

F1カー並みに遊びがなく、ハンドルのわずかな切れに呼応する

とおっしゃる、まさにそのままでした。

 でも、あまりやりすぎると目に見えぬ眼前のシバジュンに魅了されて魂を吸い取られてしまうので注意が必要です(苦笑。とか何とか言いながら、私は他所やFMで聴いたことはあったものの自分では持っていなかったもので、早速購入して聴いてみました。
 結果はーー
最初のピアノの一音でSystem 7の凄さを思い知ることとなりました(^_^;)。まあ、昨日はオーディオを調整したばかりだったので、もう少し音が熟れるのを待つことにしよう(強がり。