ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

雨の日はオーディオメンテ

rainywindow
 今日は雨の日曜日。昨日Hoteiさんのクリニックを久しぶりに見た私は

人のふり見て我がふりなおせ

で、随分長いことサボっていたオーディオ・メンテナンスに手をつけたのでした。朝一杯かかって今、ようやく一息ついたところ。Hoteiさんのクリニックはみんな一様に

魔法を見てるようだ

とおっしゃるのですが、、一つ一つを見てみると、実に基本に忠実なことがわかります。その手の内の中で、誰でもできる簡単なグレードアップ方法をお教えしましょう(それほどのもんか(^_^;))なお、Hoteiさんからの補足があります。こちらもあわせてお読みください<m(__)m>

consent まずは電源ケーブルの端子のお掃除。これはなめらか目の木綿のタオルで拭き拭きしましょう。そしてコンセントに何回か抜き差しして接点クリーニングをしましょう。半年に一回これをやって置かないと、何となく音抜けが悪くなって、何でだろ~何でだろ~何でだ何でだろ~、と悩むことになります。

SPcable 次はケーブル類の接点クリーニング。無水アルコールを使います。しょうもないことですが、アルコールを扱う時は注意しましょう。口に含んで噴き出してたいまつの火をかざしてはいけません。と言うのは嘘ですが(当たり前)、フローリングにこぼすとワックスがはがれて奥方様に大目玉をくらいます。
 ちなみに写真はWireworldのSP端子と、P7000側に必要なニッシャのアダプター。ホントはYラグもアダプターも音が変わるので、無くても良いんですよね(ーー;)。それに短いんだよな、このSPケーブル。SES1.5M欲しい人あったら、勉強価格でお譲りしますよ(ボソッ。

network 閑話休題、続いてあらゆるところのネジ類のガタとりに入ります。これはCub2の後ろに飛び出したネットワーク部分のネジ締め。必ず対角線で締めていきましょう。といっても普通のSPにはこんなとこありませんよね。
 Cub2の場合、SPケーブル端子部分のパネルもネジ締めが必要です。これが意外なことに大分緩んでいました。このようなパネルは多くのSPにあるはずですから皆さんもチェックしてみてください。

spike 続いてスピーカーの足のガタをとる。これはとても大事。ステサンの取材でも、今回のkimura邸でのクリニックでも絶大な効果を出したのがこれ。忘れてはならないのは水準器で水平をきちんと取ること。そして、最後にSPの位置決めを済ませてからも、もちろんもう一回忘れずにやりましょう。

SPtorc これはユニットのトルク管理。これは下手すると音が死にますので必ずしもお勧めしませんし、できればトルクレンチでやってください。私が使っているのはCUb2付属のレンチですが、トルクメーターはついていません。一度緩めてから締めなおすのですが、その加減はHoteiさんに教えていただきました。今ではなんとか失敗しないようにできるようになりました。これも必ず対角線で。締めた直後は音が硬くなりますが、これはほぐれていきますので大丈夫です。音が死ぬ程締めすぎたり、ネジ山をつぶしてしまったりしさえしなければOK(^_^;)

rack 他にも締めるところがあれば締めましょう。これは山本音工のラックです。もちろん水準を確認するのもメンテの一つ。スパイクのガタもチェックを忘れずに。それからこれは言い忘れていましたが、あちこちのホコリのお掃除も静電気のでないような布で忘れずにしておきましょう。

 これでメンテはほぼ終了。さあ一旦音を出してみましょう。まずはボーカルの定位を確認してみました。昨日に続いてAnne Sophie von Otterの「The Other Woman」をかけてみました。あれ?あんまり変わらんなあ?汗だくになったのに(爆。昨日のkimura邸の激変は何だったんだあ(ーー;)

 でもまあ、音場がすっきりしたのは間違いないようです。気になっていた楽器のだれも減ったよう。でも、何となく音場が狭まり、オッターの口元が決まらない。ピーガブIII現象が少し起こってる。やっぱりいじってるうちにSPをはじめとする器材の位置が僅かながら動いたようです。ちなみに私が勝手に命名したピーガブIII現象とはーーこのジャケを見てくださればわかるかとーーー
III

 となると、Hotei式位置決め法を実践するしかありません。これが皆さんがオカルトか?とかマジックか?とか腰を抜かさんばかりに驚かれるHoteiさんの秘技なのですが、決して勘に頼るものではありません。といってもHoteiさんのようにあっという間に完璧にできるものではないし、「企業秘密もそりゃあありますよ」という部分もあるらしいですけど。個人的には根本は非常に論理的なものだと思っています。私なりに要点をまとめると、

1:自分の一番聴き慣れたディスクをかけてSPの周りに立つ。その際左右どちらからも音を出しておく。
2:部屋の低音の節を見つけてそれにウーファーの位置を合わせる。
3:バッフル面を抱え込むように顔を近づけ、ウーファーとスコーカー、ツイーターの音軸を合わせる。

 文章にすると簡単そうに見えますが、未だに私は練習中で完全には会得できていません。実は以前Hoteiさんに合わせて貰ってからしばらくは恐くて動かせませんでした。多分kimuraさんも今そんな心境でしょうね。
 でも私の場合、その後観葉植物が増えたりして、部屋の環境が大分変わりましたので何回か自分でトライしてみてはいました。でも大きくは変える事は恐くてホント2-3cm単位の動かし方でお茶を濁してきました。
 でも今日は、メンテも済んだことだし、昨日見学して少しは学習したしで思いきって結構な範囲で動かして整合性を取ってみました。やはり一人でやると何度もやり直しが必要で小一時間かかってしまいましたが、なんとかOtterの音像がクリアに定位し、楽器の音触もかなりほぐれるところまで来ました。しかしここでリファレンスであるFourplayをかけてみると、低音が少し膨らみすぎていました。そこで今度こそミリ単位で更に少し微調整。少し硬い目に感じるところにあわせてフォーカスがびしっと決まった感じです。まあメンテしたばかりなので硬いのは仕方ないでしょう、これで2,3日聴きこんで見よう、ということで今日は糸冬了~~~。

 最後のリビングの状況です。
060226audio