ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

きいちご賞

週刊文春1月26日号に「2005年文春きいちご賞」が発表されています。この賞は、

アメリカの「ゴールデン・ラズベリー(きいちご)賞」に倣って創設。映画記者・評論家三十人で、いずれも、厳しくも映画をこよなく愛する人物ばかりである。(文春記事より)

さて、2005年度のワースト10は以下のように決まりました。

1:SHINOBI
2:TAKESHI'S
3:宇宙戦争
4:戦国自衛隊1549
5:オペレッタ貍御殿
6:春の雪
6:アレキサンダー
6:北の零年
9:鳶がクルリと
9:東京タワー

 2004年度は「デビルマン」「CASSHERN」という飛びぬけた存在^^;がありましたから、選考は楽だったと思いますが、今年のはどうなんでしょう。今ひとつ小粒(?)というか、突き抜けてないというか、選ぶ方もちょっとは困ったかな。何はともあれ、やっぱりSHINOBIは見なくっちゃね。公開時には結構好意的な評価が多かったような気がしたんですけど、とりあえずRed Shadowどっちが上?か見極めたいと思います。

 ところでこの中で私が見てるのは4:戦国自衛隊1549と6:北の零年なのですが、前者は十二分に納得できるとして、後者はちょっと意外でした。ああいう正攻法で大まじめに作られた作品はちょっと批判しにくいし、良い評価をするしかないだろうと思っていたんですが(だから拙ブログでも取り上げませんでした)ーーー。選考理由を引用してみますと、

「彼女(吉永小百合)の作品は、必ずアナクロになる。東映はいつまでこんな企画の作品を撮り続けるのか」(スポーツ紙記者)「二十四歳年下の石田ゆり子と同年代の役柄をやるなんて、無謀」(女性記者)

だそうです。彼女は私の一つ上の世代の女神様ですが、私の世代でも彼女の事は悪く言うのは憚られる雰囲気は引き継がれていました。だから、おおっ、ここまで言うのかと、ちょっと辛い意見でしたね。
 ちなみに同映画で、経済的に破綻した妻子を捨て、新たに女を作ってノウノウと暮らす元侍を演じた渡辺謙に、「最悪男優賞」が贈られました。これも訳が分かりませんねぇ、役柄だもん、仕方ないじゃん(-_-;)。

おまけ:
最悪監督特別賞: 北野武(TAKESHI'S)
最悪女優賞: 黒木瞳(東京タワー)