ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

学生ラグビー大会終了

高校、大学のラグビー選手権が終了しました。
第85回全国高校大会優勝: 伏見工業
第42回全国大学選手権優勝: 早稲田大学

 高校の部では久しぶりに伏見工(京都)が優勝しました。実質的には準決勝の東海大仰星(大阪)戦が優勝決定戦でした。準決勝の二試合は風に大きく影響される展開となりましたが、伏見工東海大仰星戦はロスタイムに逆転するという劇的な展開でした。桐蔭学園(神奈川)には悪いけれど、決勝戦伏見工がじゃんけんに勝って前半風上を選んだ時点で既に勝負あった、という気がします、結果的にもトリプルスコアで、大阪、京都のレベルがいかに高いかを実証したかたちとなりました。
 伏見工業は傑出した大型選手はいませんが、全体にモチベーションとスキルの高い高校生の見本となるようなチームでした。準決勝、決勝という正念場でロスタイムにトライできるチームというのは本当に強いチームですよね。
 面白かったのはハーフを前後半で使い分ける作戦。前半は堅実型の選手を、後半は個人技の優れた選手を、と使い分けていたのは印象的でした。高崎監督神戸製鋼GMの平尾さんと同期の選手でしたね、たしか。カリスマ的信望を持つ山口監督を引き継ぐと言うプレッシャーの中、良くぞこれだけのチームを作り上げられました。

 大学は多くのマスコミが指摘しているように完全に一強その他、という構図になってしまいました。関東学院大学の春口監督をして「清宮監督のやり方を勉強したい」と言わしめたほど、早稲田の強さは際立っていました。昨日も何であんなに簡単にターンオーバ-が取れるんだ?というくらい取りまくっていましたから、負ける気がしない、という状況でしたね。
 関東学院も有賀君という優れたリーダーシップを取れる選手を中心に良い選手が揃っているし、昨日の試合でも良くラインアウト等を研究していたと思うし、有賀君をダミーに使うという秘策も使ってきたし、それでも良く健闘した、というレベルにとどまってしまいました。同志社も打倒早稲田に燃えていましたが、正直なところ当たっていても完敗せざるを得なかったでしょう。
 トップリーグ打倒を目指す、という早稲田ですが、下位のチームになら本当に勝ってしまうかもしれませんね。日本選手権で出てくるチームにはさすがに歯が立たないと思いますけど、どんな試合をしてくれるのか、楽しみです。