ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

しらほサンゴ村探訪

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 これは世界でも珍しいアオサンゴの群生地のある石垣島白保(しらほ)の海です。今回の石垣島旅行には実はもう一つの目的がありました。それはこの白保にあるしらほサンゴ村を訪問することだったのです。

 WWF(世界自然保護基金)ジャパンがこの施設を作ろうとしたきっかけはおそらく新空港建設にともなうサンゴの破壊を食い止めようということだったと思います。簡単な説明をHPから抜粋してみます。

 WWFジャパンは1985年から、世界的にも貴重なサンゴ礁が今も残る、沖縄県石垣島の白保の海の保全に取り組んできました。

  WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」は、2000年4月の設立以来、地元の方々をはじめ、国内外の環境団体、行政や研究者と共に、サンゴ礁保全に向けた、さまざまな取り組みを行なっています。

 この施設建設のため、10年位前から募金を募っていたのですが、募金した人はサンゴ村住人と呼ばれ、ネームプレートに名前を刻んでもらえます。私も住人になったのですが、施設が出来て以降一度も行く機会がなかったのでどんなところかも知りませんでした。今回念願かなってやっと行くことが出来ました。

sangomura 最終日にショップで荷造りを済ませた後、親切なタクシーの運転手さんに案内してもらって白保地区に向かいます。道中の幹線道路はかなり開けてきていますが、白保は本当にこじんまりとした昔ながらの漁村という感じです。幹線道路でさえ結構狭く、更にそこから海岸の方へ狭い路地を入った突き当たり、防波堤の手前のところにサンゴ村はありました。車と比較していただくと分かりますが、民家と変わらない程度の大きさです。

nameplate 入り口を入った右手にネームプレートがありました。自分の名前を見つけるとやはり嬉しかったです。受付で早速記帳して事情を話すととても喜んでいただき、足掛け十年近く、やっと本当に村民になれた気がしました(^_^;)。

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 建物は中庭を囲むような造りになっており、丁度シュノーケル教室が開かれていました。周囲にはいろいろな資料が置かれており、しばし勉強させていただきました。

 

 サンゴ村の活動が、環境破壊の明らかな新空港の建設を食い止める一助になったであろうことは私も誇りに思います。しかし、石垣島へ旅行された方ならお分かりと思いますが空港がずっと今のままでいいとも思えません。この美しい島とサンゴ礁を守りつつ島を豊かにしていく方法をサンゴ村も模索していることと思います。今まで述べてきたように観光とは程遠い施設ですが、もし皆さんが石垣島へ行く機会が有れば是非訪れていただきたいと思います。目の前には冒頭の写真のような美しい海が広がっています。私も娘と一緒にしばしサンゴ石や貝拾いに興じておりました。