ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ローレライ

 ローレライのレンタルが開始になったので早速見ました。あちこちのブログでぼろかすに叩かれていたのでちょっと心配でしたが、思ったより良く出来ているなと思いました。トホホ系に免疫が出来てきたせいかもしれませんが。

ローレライ スタンダード・エディション
ローレライ スタンダード・エディション

福井晴敏のベストセラー小説『終戦のローレライ』を原作に、平成ガメラ・シリーズなどの特技監督として知られる樋口真嗣が長編実写映画監督デビューしてお届けする海洋冒険スペクタクル大作。1945年8月、絹見少佐(役所広司)は浅倉大佐(堤真一)の密命を受け、広島に続く本土への原爆投下を阻止すべく、ローレライ・システムなる新型特殊兵器が搭載された伊号五〇七潜水艦に乗り込み、太平洋に向けて出航するが……。

人間側の演出に若干不慣れな箇所は目立つが、豪華キャスト陣がそれを巧みにカバー。役所広司扮する主人公ヒーローには、男もほれぼれするほどだ。またヴィジュアル面では樋口監督の本領が発揮され、ダイナミックな海戦シーンの数々が構築。戦争映画として心意気などもさりげなく盛り込まれており、これまでの日本映画にない斬新なエンターテインメントとして、見事に2時間強を熱く突っ走ってくれている。(増當竜也AMAZONレビューより)

 批判の多くが潜水艦の描き方や戦闘方法にリアリティが無いというものですが、まあ戦争映画としてみるとそうなります。実際アメリカ戦隊があんなに密集隊形をとってゴンゴンと自艦同志衝突しまくる筈もありませんし、潜水艦の中で着る服とは思えないような衣装続出には私でもおかしいと思いました。揚げ句の果てには野球のボールを取ろうとして溝に手が挟まり、そのまま抜けずに水が入ってきて死んでしまうシーンを劇的に描くのはいかがなものか(^_^;)、と歎息してしまいました。でもまあ、戦争シミュレーションSFと割り切ってみればみんなそれなりに真剣に演技してるし、CGもそれなりに楽しめるし、飽きずに最後まで見通すことは出来ました。やっぱり役者の選択は大事ですね。

 でもこれだけは言わせていただきたい。最終兵器ローレライよ、

人が死ぬたびに気絶しててはハナから役にたたんじゃないか

 ネタバレですが、最終兵器ローレライとは一言で言うとヒロインの超能力なのです。となると思い出すのがガンダムララァであり、エヴァンゲリオン綾波レイであります。このご両名とも確かに明快単純なアメリカコミック風の超能力者ではなかったけれど、ここまでヘタレじゃなかったぞ(^_^;)。

 これでヒロインの人選がトンデモなチョイスであったら、もう見てられなかったでしょう。となると、どうしてもヒロインの人選について語らねばなりませんっ!(ご主人様、結局それですか(・_・;))

 はっきり言ってーーーーーーーー

正解!(御法川調)

 殆ど女性の出てこない映画の中で、上記のような難しさのあるヒロインですから、キャスティングは難しかったと思いますが、いい女優さんを見つけてきましたね。この女優さん、トリビアの泉で「嘘つき!」をやってタモリさんの鼻の下を伸ばしている人ですよね。香椎由宇さんというんですか、それを知ることが出来ただけでもよかったかな。

 ところで、登場してすぐほんの少しだけですがドイツ語をしゃべるシーンがあります。それがとても付け焼刃のドイツ語とは思えないほど流暢でした。ひょっとしたらドイツ語圏からの帰国子女でいらっしゃるんでしょうか?

補記:はむちぃでございます。まこと様より貴重な情報をいただきました。香椎由宇さんはシンガポールよりの帰国子女であられるそうでございます。また、HOM様より貴重な情報をいただきました。トリビアの泉の「嘘つき!」の方は緒川たまきさんとおっしゃる方だそうです。ご主人様の言うことはやっぱり当てになりませんですチィね~(ーー;)。