昨日今日と家族全員不在です(別に逃げられた分けではありません(^_^;))。ということは仕事から帰ってくると家に一人なので、そういうときしか観られない映画を借りようと昨日の晩レンタル屋さんを物色しておりました。第一候補は怖いもの見たさでトホホ系論外の「デビルマン」だったのですが、生憎無し。でもって、前から眼をつけていたこの作品にしました。
スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション
友人になりすまして名門小学校の代用教員になったロック・ミュージシャンのデューイ。教えることのない彼は、本業のロックの知識と精神を語り始める。やがて生徒たちも興味を示し、クラス全員でこっそりバンドバトルに出場することに…。本作のおもしろさにして特徴は、生徒それぞれに役割が与えられる点。ステージに立つメンバーだけでなく、マネージャーやセキュリティーなど裏方の大切さが無理なく教えられ、デューイと生徒に育まれるきずなにすんなり共感してしまう。それだけなら単なるヒューマンな感動作だが、随所に込められたロックのうんちくで、コアな音楽ファンもニヤリとさせる。(AMAZON解説より)
まあ、予想通りのベタな展開です。もっとハッキリいってしまえば、まるで吉本新喜劇なみのマンネリは金なりの筋立てです。すなわち
さえない主人公がいるが何らかの一芸は持っている
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ひょんな事から分不相応な仕事をやるハメになる
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はじめはやる気が無い
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周囲のものに刺激され本気を出し始める
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無理やり自分の得意なフィールドに周囲のものを巻き込む
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周囲のものは当初嫌がってるが段々夢中になる
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達成目標を設定する
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何らかの邪魔が入りぽしゃりかける
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熱意、機転、偶然、幸運何でもいいけどとにかく何とか乗り越える
(そのためにここまでにいろいろと伏線を張ってある)
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大団円、妨害してた人達も改心する
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その後のエピソードでオチをつけて終了
とまあこんな具合。ロックを別の音楽にしたらきっとそういう作品があるだろうし、音楽でなくてもスポーツでもなんでもOK。メーキングフィルムで「だれそれがこの話にリアリティを付与してくれた」などと誰かが語っておりましたが、をいをい本気かよと思わず吹き出してしまいました。
結局この手の話は、筋書きより題材、小道具で見せるわけですね。それがロックだから私が借りてきた、ということに相成るわけです。でも前宣伝だともっとLed Zeppelinが出てくるものと思っていたら、「移民の歌」の一節を主人公が歌うだけ(ToT)。詐欺じゃ!
じゃあどうしようもないトホホ系かというとまあ、そうでもない。脚本を書いたのが怪優ジャック・ブラックの友達で彼のための映画を作ろうと思って書いた、というくらいですから、ジャック・ブラックの快演に終始引っ張られて結構面白く見ることができます。ロックのお勉強もできるし・・・なにせロックの学校ですから(苦笑。
学校といやあ、最後のライブシーンでのジャック・ブラックの衣装、子供が作ってくれるというお涙頂戴エピソードまでついていますが、スクール・ボーイ・ルックの半ズボン。
ん?半ズボン?そう、AC/DCのアンガス・ヤングそのままジャン(-_-;)。レッド・ゼップを信奉してるとか何とか言いながら、音楽自体もルックスもAC/DCなんですよね。そんな細かいこと気にすんな、といわれそうですが、やっぱり70年代ロック命の私としては肩透かしを食らったなあ。
それにしても10歳のガキンチョども、演奏がうますぎるぞ。末恐ろしいやつらです。