ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ザ・ローリング・ストーンズ・プロジェクト

ザ・ローリング・ストーンズ・プロジェクト
ザ・ローリング・ストーンズ・プロジェクト
abstract1 ( front cover design: Abstract#1 by Ronnie Wood )  2年前イラク戦争が始まった次の日という異様な雰囲気の中、大阪ドームローリング・ストーンズのリックス・ツアー大阪公演は行われたのでした。気のせいか「Gimme Shelter」でリサ・フィッシャーが熱唱する「War!Children!」の熱の入り方が尋常でない気がしましたし、キースは気が立っていて「Monkeyman」の時にミックと喧嘩してました。 (後にモンキーマン事件と語り継がれている---かも) (ご主人様またいい加減なことを(ーー;)) (そうだなキースの機嫌の悪いのはいつものことだからな(^_^;)、でも喧嘩はホントよ)  さて、その時のツアーメンバーでホーンセクションのTim Riesがとっても素敵なアルバムを作ってくれました。ストーンズのナンバーをジャズにアレンジしてしかも超豪華ゲストが参加、しかもSACDです。ストーンズファンならずともこれは絶対買いです!!一応リックスツアー時のメンバーをおさらいしといて本題に入りましょう。これはこれでもうアルバムになってますのでご存知のかたも多いでしょう。 ROLLING STONES LICKS WORLD TOUR 2002/3
Mick Jagger Keith Richards Charlie Watts Ronnie Wood with Chuck Leavell (kb) Darryl Jones (b) Lisa Fisher (back vo) Bernard Fowler (back vo) Blondie Chaplin (ba vo) Bobby Keys (sax) Tim Ries (sax,kbs) Kent Smith (tp) Michael Davis (tb)
 さて、このアルバムにはストーンズからはキース、ロニー、チャーリーの3人が、サポートメンバーからはダリル、リサ、バーナード、ケント、マイケルが参加しています。もうストーンズツアーの顔となっているボビーが参加していないのはちょっと残念だけど、同じサックスのティムの作品だからまあ仕方ないでしょう。ダリルはマーカス・ミラーのあとにマイルス・デイヴィス・グループに参加したことで有名になった一流ベーシストですが、ビルが抜けたあとはストーンズのツアーに無くてはならない人になりましたね。  そしてゲストミュージシャンですが、ジャズ畑からの素晴らしい人たちがずらりと顔を揃えました。  John Scofield, Bill Frisellといった名うてのギタリスト、小曽根真との付き合いも長い凄いテクニックを持ったJohn Patitucci, Clarens Pen、そのほかにもJeff Ballard, Brian Blade, Bill Churlapといった渋いメンバーが顔をそろえます。  そして真打のヴォーカリストは----- Norah Jones:上記の大阪公演で日本初公開だった「Wild Horses」をノラ流にしっとりと歌い上げます。素晴らしい出来栄えで鳥肌が立つほど!ビル・フリゼールのギター、ティムの奥様のハープとのハーモニーも美しすぎるほどバッチリと決まってます。ティムもこの曲だけはノラの参加を前提にアレンジしたそうです。ライナーで
Norah, you are truly a rare bird with a song in your heart.
と惜しみない賛辞を送っています。 Sheryl Crow: キースの代表的ナンバー「Slipping Away」をキースとデュエット!大阪公演でのキースの歌い方はひたすらダルでしたが、ここではシェリルが参加することにより小粋な曲に仕上がっています。  おっと忘れてました、ティムのテナーも最高です。特に「Wainting on a Friend」にはにやり!これってソニー・ロリンズが参加したので有名な曲なんですよ。ソニロリに負けず悠々と太いブローを聞かせてくれます。  曲目は下記のとおり。誰がどこに入っているのか、想像してみるだけでも楽しいですよ。ちなみにフロントジャケットはロニー画伯の抽象画でなかなかの優れものです。いいジャケットを見るといつも思うのですがCDサイズはものたりませんねえ、アナログで出ないかなあ。 01:(I Can't Get No)Satisfaction 02:Honky Tonk Women(original trio) 03:Slipping Away 04:Street Fighting Man 05:Wild Horses 06:Waiting on a Friend 07:Paint It Black 08:As Tears Go By( bonus track for Japanese edition) 09:Honky Tonk Women(Keith'a Version) 10:Ruby Tuesday 11:Gimme Shelter 12:Belleli(Tim's original)