ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

個人情報保護法の憂鬱

 今日は3月29日。年度末も押し詰まってまいりました。そういえばNifty Serveも31日でいよいよ終了。長い間ご苦労様でした。ところで来月から施行される法律で今はどこでも大変だと思います。そう、あの「個人情報の保護に関する法律」です。ホントエイプリルフールで嘘でしたってことにしてくんないかな。

 私の職場でも連日ミーティングやら説明会やら、もう大変。何度聞いても「はあ?そこまでやらなきゃイケないの、やってホントに大丈夫なの?」って感じで憂鬱になってきます。何でこんなに憂鬱になるのか考え直してみたところ、

「どう考えても人の悪意を前提にしており、心根の卑しい人間ばかりがいる世界を想定せざるを得ないからである。」

という結論にたどり着きました。具体的にいうと

1:情報がある限りそれは悪意をもって漏洩される

2:漏れた情報は悪意をもって使用される

3:情報を漏らされた被害者は必ず裁判に訴えて金を取ろうとする

としか考えられないようなQ&Aが延々と書き連ねてあるんですよね。情報が漏れてしまったらもう身の破滅だよという雰囲気が(>_<)。Q&Aといえば適当な対策を書いてくれるもんでしょう、普通は。それが

「罰金あるいは懲役の可能性があります」

「故意か過失かにかかわらず責任が問われます」

「謝罪するしかないでしょう」

 こんなのばっか。おい、これが対策かよ、とツッコミを入れたくなります。とにかく人の良心、良識というものをはなから想定していない問答集と言うのはこれほど不快なものなのかと勉強になりました。

 こんな法案を作らねばならないとは日本も卑しい国になり下がったものだ、と思ってしまいます。とはいえ、この法律の大元をたどると1980年のOECD経済協力開発機構ガイドラインOECD8原則に辿り着くそうなので、今に始まったことではもちろん無いし、日本に限った事でもないのですが。ただ、この法案の成立が急がれた裏には例の首相の盟友の変態疑惑(*^_^*)など、成立させようとしている政治家自身のご都合があったわけで、そっちからもなんとなく卑しい臭いが立ち込めますね。

 まあ、この法案が成立してスパムメール、スパムコメントがすっかり無くなってくれたら、こちらも遵守しよう!っていう気になりますけどね。今日も職場でメーラーを開けてみたらビックリ。新着43通の表示!ダウンロードしてみたら42通スパムメール(悔涙。職場で使ってる私のアドレスのドメインって、一般的な考え方ではとってもアカデミックなやつなんですけどねえ。どうしてそんなにガードが甘いの(-_-;)。

というわけで何やかや鬱モードの今日この頃です。でもってTak Saekiさんのこんなフレーズに妙に救われたりして(^_^;)。

明日から全てがうまくいく、きっとそうに違いない。