ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

桂文枝さんを悼む

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 五代目桂文枝師匠が昨日3月12日他界されました。享年74歳、謹んで哀悼の意をささげたいと思います。

@nifty:NEWS@nifty:落語家の桂文枝さんが死去(共同通信)

 冒頭の写真は関西のラジオ深夜放送で仁鶴さん、三枝さん、小米(故桂枝雀)さんをはじめ一大落語ブームが起こっていた頃に、朝日放送が自社の周波数1080Hzにちなんで行った当時としては驚異的なイベント、「朝日放送1080分落語会実況録音盤」です。関西落語界総動員での落語会で当時大変な話題になりました。LP3枚に収録されているのは口上を含め14席だけですが、記録を見ると18時間延べ56席の落語が演じられています。

 文枝さんは、人間国宝桂米朝師匠、豪放磊落な故笑福亭松鶴師匠、関西一有名な名跡を継がれた三代目桂春団治師匠とともに戦後の苦しい落語界を支え、当時四天王と呼ばれておられました。そのなかでもはんなりとした芸風で、女役のうまい方でした。写真を見ていただくと分かりますが、当時は三代目桂小文枝を名乗っておられました。得意だった「稽古屋」を演じておられます。久しぶりにしみじみと聴きました。

 弟子にも有名有能な方を多く輩出した、指導力のある方でした。三枝さんはもちろんのこと、文珍さん、一度破門となったきん枝さん、ナイトスクープのこえぴょんこと小枝さん、等々枚挙に暇がありません。こえぴょんが以前何かの番組で「文枝の名前をくれ~」^^;と師匠に迫っておられましたが、軽くいなされておられました。こえぴょん、まだまだ文枝を背負うのはむりですよ。