ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

お水取りの思い出

snow050313 

 雪降れり時間の束の降る如く 波郷

 昨日も今日も時折雪の舞う寒い気候でした。私のように奈良出身のものは12日のお水取り籠たいまつが終わらないと春は来ないと思っていますから、まあ最後の寒の戻りかなと思っておりました。

Sankei Web 社会 春を呼ぶ炎、勇壮に 奈良・お水取り籠たいまつ(03/12 21:30)

 実は私、中学高校の6年間、東大寺の境内にある学校へ通っておりました(今は移転してありません)。だから東大寺の境内は庭みたいなもので色々な塔中を見学したり、塔跡の空き地で遊んだりなどしていました。二月堂の僧坊には合宿して座禅を組まされたこともありました。

 さて、お水取りですが、高校卒業の年に学校からアルバイトの募集があって出かけていった事がありました。実は12日の籠たいまつだけは別格的に大きく重たいのです。それを後ろで支えて落ちないように抱えたり、回廊に見物客が出ないようにガードマン役をやったりする仕事でした。あのたいまつ本当に大きくて欄干からせり出されてゆすぶられると本当に落ちそうで、4,5人がかりで必死に押さえつけたのを思い出します。熱いし火の粉は飛んでくるし、カメラマンは制止を振り切って回廊に出張って写真を撮るし、結構大変でしたがいい思い出です。

(で、いくらくらい貰えたんです?、ご主人様)

(ふっふっふ、聞いて驚くなよ、はむちぃ、なんとうどん一杯じゃ!)

(ひえー、よくそれで引き受けられましたね)

(まあ思いで作りじゃ、ちなみに徹夜仕事で終わってから友達の家に集まって草野球してたぞ)

(疲れ知らずだったんですね、ご主人様^^;)

 今年も無事終わったようです。さあ春が来るかな。