2月7日の大フェスでの中島みゆきコンサートに行ってきました。XXIc.1stツアーから実に3年半ぶりのツアーです。曲目も前回は当時の新譜「心守歌」からの曲が多かったのに対して、今回は瀬尾さんとのコラボレートであるベスト盤的な「いまのきもち」を出したあとであるためか、まんべんなく過去の曲を取り上げています。
詳細は中島みゆき研究所やKomotoさんのK's Haikailogに詳しいので書きませんが、ステージは前回のような池を作ったりとかの凝ったものではなくシンプルにまとめられていました。しゃべりはあいかわらずのみゆき節でした。
みゆきさんのコンサートの親切なところはパンフレットにセットリストを書いてあるところでこれは今回も変わりませんでした。しかし、サイレントギターの写真の多いこと、モロ宣伝ですね。コンサートでも「歌姫」とアンコールでみゆきさんが実際に弾いておられましたが、音が出ていたかどうかはよく分かりませんでした。
4decadesにも渡るヒット曲を持つみゆきさんですから誰もがお目当ての曲があると思いますが、私の場合は「この世に二人だけ」「夜を往け」「歌姫」の三曲でした。
05 :この世に二人だけ :SMAPではありませんが、みゆきファンにとってのナンバー1ではないかもしれませんが私にとってはオンリーワン。深い思い入れのある曲です。少しアレンジは変えていましたが、少しアフタービート的なイントロが流れてくるとジーンとしました。みゆきさんの歌にあわせてずっと口ずさんでしまいました。ちょっと演歌風の歌い方になっていましたが、これも夜会の影響でしょうか。アウトロでみゆきさんが一旦退場しますが、その間サックスソロが無かったのは私にとっては痛恨。古川さんのギターソロもいいけど、やはりこの曲はサックスソロで締めて欲しかったです。(ちなみにオリジナルではJ.コンセプシオンが吹いてます)
12 :夜を往け :この曲もみゆきさん中期の曲の中では好きな曲の一つ。ヴィデオクリップも好きです。いきなりライティングが赤に変わりギターの印象的なイントロから始まります。みゆきさんの声の調子も良いようで凄みのある低音を堪能できました。
15 :歌姫 :「いまのきもち」にも取り上げられているみゆきさん自身の思いいれの深い曲であり、切々と歌詞を紡いでいきます。途中でサイレントギターを持ちますがこれは演出か。
この曲以外では、最も気合が入っていて、ステージ演出も凝っていたのが「銀の龍の背に乗って」でしょう。今回のコンサートのベストアクトだと思います。
あえて難を言わせてもらえば、紅白で歌詞を間違えたことをあれほどしつこくネタにしなくてもいいのになと思いました。XXIc.1stツアーでは、「地上の星」で今まで中島みゆきを知らなかったおじさんファンが増えた、と喜んでおられたのは好感が持てましたが、今回のは偽悪的にくどかったように感じました。
紅白のが黒部バージョンで、今日やるのはXXX(コンサート会場の地名)バージョンです
なんて毎回言ってるのかと思うとちょっと引いてしまいました。
アンコールの締めが「土用波」というのもどうかな。それほど大ヒットした曲でもないし、みんな総立ちになって踊れる曲でもないしね。その割りにフロアではみんな立ち上がって手拍子したり大興奮で少なからず違和感を覚えました。個人的には夜会へ行けない地方の人の為にも「二艘の舟」なんかやって欲しいですけどね。
まあ、アンコールというよりも、第2部ととらえるべきなのでしょう。しっかし瀬尾さんもノリノリだったなあ(苦笑。
中島みゆきConcert Tour2005:2月7日大阪フェスティバルホール
中島みゆき(vo, g)瀬尾一三(music producer, ac.g. on encore)
木村万作(ds)
富倉安生(b)
古川望(g)
中村修司(g)
小林信吾(kbs)
エルトン永田(kbs)
中村哲(sax,kbs)
杉本和世(cho)
三松亜美(cho)
宮下文一(cho,duet(Masashi Sada part) on 07)
Setlist
01:最後の女神
02 :清流
03 :流星
04 :わかれうた
05 :この世に二人だけ
06 :銀の龍の背に乗って
~ほのぼのしちゃうのねコーナー~
07 :あの人に似ている
~ほのぼのしちゃうのねコーナー~
08 :ALONE, PLEASE (Instrumental)
09 :相席
10 :SINGLES BAR
12 :夜を往け
13 :ローリング
14 :地上の星
15 :歌姫
~アンコール~
16 :メドレー
はじめまして /悪女 /浅い眠り/空と君のあいだに
17 :パラダイス・カフェ
18:土用波