ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

レイチェル・ヤマガタ@心斎橋クラブクアトロ

club_quattroRachael

 1月28日午後7時から心斎橋クラブ・クアトロレイチェル・ヤマガタが日本での公式初ライブを行いました。今帰ってきたばかりですが、まだ興奮状態です。心を鷲掴みにして離さないだけの魅力を持ったロック・シンガーです。とにかくロックが好きで女性ヴォーカルがお好きなら、絶対に損はありません。1/30は名古屋クラブクアトロ、1/31,2/1は渋谷クラブクアトロでのライブが予定されています。行ける方は是非行ってみてください!

 いやあしかし、まだCD1枚、メガヒットもなしの駆け出しシンガーにここまでノックアウトされるとは思いませんでした。もちろんその1枚「ハプンスタンス」が気に入って行ってみたのですが、ライブはそれを上回るパフォーマンスでした。ダイアモンドの原石を見つけた!という気分ですね。

 彼女の声質は、美しい容貌とは裏腹にどちらかといえばハスキーでだみ声に近いです。逆にそれを武器にして非常にエモーショナルな歌唱を聴かせてくれます。時には歯を食いしばるように声を振り絞る、その様はふとジャニスを思い出させもします。もちろんバラードを歌いこむ時のハスキーヴォイスもまた魅力的です。

 そして素に返ると、可愛くて陽気なAmerican Girl。その落差もまた楽しいですね。

ハプンスタンス
レイチェル・ヤマガタ
BMGファンハウス 2004-09-08


by G-Tools

 バックバンドは6人で結構ヘビーなロック演奏を展開しました。聞き取れた限りではJames(g),Jonny(g),Dan(b),Chris(ds),Becky(violin),Collete(cello)、ストリングスの二人は女性です。そしてVo,Kbがレイチェル。

Setlist

01:Letter Read

 バックの6人が先に出てきていきなりヘビーなサウンドが炸裂、そして、黒のドレスのレイチェルが笑顔で登場。向かって左手のKbの前に座ります。「ハプンスタンス」の中でもロック色の強いナンバーであるこの曲からスタートしていきなり会場はヒートアップ。彼女の声の強さ、激しさはCDをはるかに凌駕しており、1Rでいきなりノックアウトパンチを食らった感じがしました。終了してMCが入ります。オーキニを覚えたみたいです。会場には日本の親戚の方も来られてました。(エレベーターで花束を持った年配の女性と一緒でしたがその方だったようです)

02:Be Be Your Love

 CDでは一曲目に入っているヒット性の高いナンバー。もの悲しい曲ながら不思議なリズムのある曲ですが、ライブなので比較的ハードにドライブしていきます。これもなかなかよかった。

03:Even So

 これもどすの利いたといっていいくらいヘビーヴォーカルに圧倒されます。この曲が終わると立ち上がり中央のマイクの前に立ちます。

04:These Girls

 先日出たライブCDに入っていた曲。CDではアクースティックなナンバーですが、ここでは完全にロックしてます。この曲が終わるとKbに戻り、なんとタバコを一服。ライブハウスならではですね。

05:Meet Me By The Water

 「ハプスタンス」に入っているバラードナンバー。好きなので嬉しかったです。

06:Moments With Oliver

 CelloとViolinの美しいインストナンバー。

07:Parade

 06に連続して始まったナンバーですが、初めて聴く曲でした。

08:Paper Doll

 再びステージ中央へ。これも人気曲で盛り上がります。時々彼女と視線が合って手を振ると微笑んでくれました。

09:Under My Skin

 Kbに戻ります。「ドラムスの彼は気難しいのよ、Pain In An Assって知ってる?それなのよ」と身振りで。チョッとはしたのうございます^^;。もちろん冗談ですが、ドラムスからキューを送ってくれるように頼んで始まりました。「私の肌の下から出て行って」という非常に濃密な雰囲気のある曲。

10:1963

 これも「ハプンスタンス」に入っている割と明るめの曲。フラワームーブメントのことを言ってるのでしょうか、1963年のように頭に花を飾って、と歌っています。

11:Worn Me Down

 再び中央へ。みんな歌って、と会場と一体となって盛り上がります。でもやっぱりオーディエンスだけで歌うのは無理でした^^;。

12:Sunday Afternoon

 新曲。題名とは裏腹に「Letter Read」にも通じるところのある暗くてヘビーなトーチソング。演奏ももちろんヘビーでクライマックスを迎えました。「オーキニオーサカ、thank you so much!」で一旦退場。

Encore

13:Collide

 日本版「ハプスタンス」にボーナストラックとして入っている曲ですが、本国盤に入ってないのが勿体ないと思わせるほど、彼女のヴォーカルを堪能できる曲。終了するとバックのメンバーは退場。

14:Reason Why

 この曲は思い入れのある、私的なことに対する彼女なりの答えである旨のMCが入り、ソロでKbの弾き語りでしっとりと歌いこみます。

 終了後サイン会がありました。短い時間なので全部聞いてくれたかどうかは判りませんが「有難う、素晴らしいショウでした。あなたの声は靱く、あなたはとても美しい」と言ったら、喜んでくれたようです。最後に握手してもらいました。