ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

私の車ヒストリー:ホンダ編

前回の記事に続いて次はホンダ編。

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3:ホンダ アコードインスパイア AG-i 4AT(E-CB5)(コバルトブルー・パール)

 2L直列5気筒SOHC(NA)160ps(118kw)/6700rpm、PGM-FI電子燃料噴射、FF方式。

 90年代初頭、次の車を買うという時期になり、今度は私も本や雑誌を読みまくり必死で勉強しました。特に徳大寺有恒氏の「間違いだらけの車選び」シリーズは穴のあくほど読み返しました。そして

「モノの分かったやつはこの車を買う」

という評価にしびれホンダアコードを買おうと決めディーラーに出向いたのでした。ところがそこに物凄くカッコイイ車が試乗用に置いてあったのです。それがアコードインスパイアでした。この頃は各社が5ナンバーのセダンをクーペ的なフォルムにして販売促進を図っていました。これもそうで、アコードをベースにスタイリッシュセダンとして仕上げてありました。そして試乗させてもらって驚いたのがエンジン。アコードベースに無理やりスタイリッシュにしたためにスペースに無理があり苦肉の策として5気筒にしたのですが、とにかく恐ろしく軽く吹け上がり、そしてスムーズ。BMW6気筒を「シルキー6」と良く表現しますが、自分が今乗っているので自信を持って言えますが軽さという点では完全にそれ以上でした。さすがホンダと言わざるを得ません。またボンネットが低いのでフロントの視界が広いのも印象的でした。徳大寺さんの評価もこういう車にしてはまずまずで

「ちょっとジャギュアに似たシルエット」

なんて書いてくださっているのですっかりその気に(節操が無いぞ)。納車されたときは本当に嬉しかったですね。ちなみにこの車の成功に気をよくしてかホンダは3ナンバーに拡大してインスパイアという車種を作ってしまいました。これは完全に失敗といわざるを得ません。美人女優が歳をとって横幅が無残に広がってしまった、という感じの不恰好な車になってしまいました。

 とにかく良く吹けあがるエンジンなので運転するのが楽しくてしょうがなかったですね。FFですからドリフトなど出来ないのに運転テクニック関係の本を読み漁ったのもこの頃。でも結局この本のとおりに運転するのが一番という事を数年後には悟りました。

徳大寺有恒のクルマ運転術
徳大寺 有恒

by G-Tools

とはいえ、NAVIなどのカー雑誌を読み漁るうちにどうしてもMT車に乗りたくなってしまいました。家内と相談の末、禁煙を条件に購入したのがホンダビートでした。ビートのおかげで今の健康な自分があるといっても過言ではない(かも)!(^^)!。

4:ホンダビート versionZ 5MT(E-PP1)エバーグレイドグリーンメタリック)

 3気筒660ccSOHC(NA)64ps・8100rpm、MTRECという吸気システム、MR方式。

 「S伝説の再来」と謳われた「ミッドシップ・オープン・2シーター」で、3連メーターといい、MAXの馬力の出る回転数と言い、ほとんどバイクのノリ。

 「バブルの申し子」とも言われていましたが、私の購入したのはバブルの崩壊した94年ごろで、ビートも命運がつきかけており、VersionZと言うネーミングで分かるとおり最終型で145万円と言うプライスタグでした。かなりの値引きの上にオプションとしてMOMOの純正ステアリングをつけてもらい購入決定。

 最初の1か月くらいは久しぶりのMTだし、トルクがピーキーなので運転に慣れるのにとても苦労しました。でもそのうち非力な車をトルクのピークで引っ張る快感を覚えてしまい病みつきに。良く六甲ドライブウェイや以前記事に書いた国道428号線箕谷ー淡河間の峠を走りました。それでもMTなのでニュートラルで流したりして燃費は15km/Lはキープできました。オープンにする機会というのは結局年に20日間もいかなかったかもしれませんが、それでもあの開放感は何物にも替え難いものがありました。

 そんなこんなで13万キロ以上付き合ってくれました。軽ですが、オープンなので剛性を高めるため非常にしっかりと作ってあり、ヤレはあまり来ませんでした。故障もあまりしませんでした。夜中に帰宅途中タイミングベルトが切れて泣いたことが一回だけ。「ビートポックリ病」といわれるデスビの故障もなし(途中で一回念のため交換しました)。家内は軽なのでペッチャンコにされるのではと事故をとても心配していましたが、大震災の混乱時と去年の二回追突されただけでした。

 でも数年前にディスコンになり、幌もシートも交換品が無いということは分かっていたので(そのあたりディーラーの対応は今一つ熱意が無かったですね)、お別れは近いと思っていましたが、先日の記事で書いたようにお別れの前はピッカピカにしてあげました。