ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ジェイミー・ミュアーが見たい

 今日の午後は家で一人だったので、久しぶりに「一人の時しかかけられない」音楽を、家中閉め切って大音量で聴いてみました。まあそういう時私は、大概は第3期キング・クリムゾンを聴きます。

 昔はブートでしか聴けなかった伝説のコンセルトヘボウ公演を殆ど完全収録した「ザ・ナイトウォッチ」をまずかけていましたが、あまりの気持ちよさに昨日の疲れも手伝ってうとうと眠ってしまいました。おっといけない、気を取り直して、眠るといけない^^;アナログで「太陽と戦慄」を聴いてみました。やはり良いです!!インプロ的緊張感と様式美、繊細さと暴力性が混在してあの時期の彼らでなければ創造し得ない音世界を構築しています。
 
 オーディオ的には、最近低音がかなり出るようになったので、それほどの音量でなくても十分満足できるようになり、その分S/N比が向上した印象を今日は受けました。例えばタイトル曲Part1での冒頭のバイブのソロに凄く深みが出ているように感じました。Silence between notesというやつでしょうか。
 また音場が広がったせいか、各楽器のセパレーションが良くなり見通しが利くようになりました。そうなると楽しいのはジェイミー・ミュアーのパーカッションのパート。何しろ長いクリムゾンの歴史の中でも彼の演奏が聴けるのはこの一枚だけですし、それ故このアルバムの個性は際立っているように思います。

 ジェイミーの在籍した時期のブートは幾つか出ていますが、彼の血まみれの演奏というのはやはり映像で見てみたいです。フリップによれば血の入った袋を口にくわえて演奏していたそうで、まるでプロレスのショウなみ。「BEAT CLUB vol.7」というヴィデオに収録された、ドイツ公演での太陽と戦慄Part1が唯一の映像記録と言われています。昔ヤフオクで見かけた気がするのですが、なんとなく競り落とさなかったのが悔やまれます。

ザ・ナイトウォッチ
キング・クリムゾン
太陽と戦慄 (紙ジャケット仕様)
キング・クリムゾン