まずはこの度の東日本大震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りしますとともに被災者の皆様、原発事故で避難をされている皆様に心より御見舞い申し上げます。そして復旧に当たられているすべての方々に敬意を表します。
１６年前、自身が被災者であり同時にサテライト位置にあった病院の医師として出来る限りの医療に当たっていた頃の事は一度「病院が大震災から学んだこと」という記事に記した事があります。それに比べると今回の自分は完全に安全な場所からの傍観者です。あの頃の自分と今の傍観者の自分との間のギャップにこの一週間複雑な思いを抱き続けていました。当然ブログは一行も書く事ができませんでした。
もともと大所高所から意見を述べたり、政治的発言をしたりするのはこのブログの主旨ではないので、震災対策、原発対策についての意見をここで述べるつもりはありません。かと言って今までのように、のほほんとした映画・音楽・書籍の感想などを垂れ流し続けるのもいかがなものか。
まあそのようなにっちもさっちもいかない思考停止に陥ったまま、ボーっとテレビを見続ける毎日でした。そのような時期に、被災地におられる長い間常連としてこのブログを支えてくださっていた方から、妹さんに託してまで自らの無事のご連絡をいただき、とても嬉しく思いました。そして、このまま立ち止まっていても仕方ない、そろそろ再開していこうという思いが強くなってきました。
上に述べましたように今の日本情勢、原発危機などとは無縁の記事を今までどおりに書き連ねていく事になるかと思いますが、よろしければ息抜きにでもお付き合いくださいませ。
