ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

誠のサイキック青年団 最終回

Makotopsychic
 探偵ナイトスクープの「まこっちゃん」こと松竹芸能所属タレント北野誠が無期限謹慎処分となった事は皆さんご存知の通りと思います。松竹芸能のHPでも正式に処分が掲載されました。

北野誠の処分について

『 当社専属タレント北野誠が、朝日放送ラジオ番組「誠のサイキック青年団」及び関連イベント内の不適切な発言により、関係者の方々に多大なるご迷惑をお掛けし、また聴取者及びイベント参加者に大きな誤解を与えましたことを、深くお詫び申し上げます。

当社は、この事態を深く受止め、北野誠を謹慎処分(無期限)とし、関係する役員・社員を社内規定に基づき、懲戒処分と致しました。

今後、当社内で再発防止を徹底する同時に、全社員がタレントマネジメントの「プロフェッショナル」としての矜持を持ち、高い倫理観と強い危機管理意識を持ち、職務に励む所存であります。

本件に関し、ご迷惑をお掛けしました関係各位に、重ねて深くお詫びを申し上げます。

2009年4月13日 松竹芸能株式会社』

また、「デイリースポーツオンライン」4月14日にはまこっちゃんのコメントが載っています。

北野誠 名古屋のラジオ番組で涙の謝罪

『 21年間続いたABCラジオの深夜番組「誠のサイキック青年団」(3月8日に緊急打ち切り)で不適切な発言をしたとして、芸能活動の無期限休止が発表されたタレントの北野誠(50)が13日、名古屋・CBCラジオのレギュラー番組「ごごイチ」に生出演。リスナーに向け涙ながらに謝罪し、4月いっぱいでの番組降板を明らかにした。6月末に北野らの“添乗”で企画されていた、同局の台湾ツアーも中止されたことが判明。波紋は広がり続けている。

 北野は冒頭で「他局のラジオ番組、および関連イベントにおきまして、不適切な発言をしてしまったため、関係の皆さまにご迷惑をおかけしました。あらためて、この場を借りて、深くおわび申し上げます。そして、私自身と松竹芸能の話し合いの結果、当面、芸能活動を自粛します」とコメント。同時に同番組の降板も発表した。

 一体どんな発言でここまでの事態に陥ったのかはなぞのまま。打ち切りになった「サイキック-」のリスナーの間では(1)特定の芸能人(2)特定の宗教(3) 特定の団体などへのひぼう中傷が原因とされているが…。北野はこの日も番組出演後、詰め掛けた報道陣を避け、問題の真相について語ることはなかった。

 すでにテレビ番組のレギュラーは、すべて降板が決定。ラジオでは同じCBCで12日に別の番組がスタートしているが、今後の放送については未定という。

 北野が所属する松竹芸能では13日、公式サイトに「事態を深く受止め、北野誠を謹慎処分(無期限)とし、関係する役員・社員を社内規定に基づき、懲戒処分と致しました」と謝罪文を掲載。北野の公式ブログも、同日までに閉鎖された。』

 さて、関西の名物番組「誠のサイキック青年団」は過去にもいろいろと物議を醸してきたことは事実です。それについてはWikiに詳しいのでそちらを(削除されない限り)参照していただければ幸いですが、そもそも本年三月一杯で放送終了は決定していました。それを突然に打ち切らなければならなくなった2009年3月8日の放送に於いて、まこっちゃんはどんな不適切発言をしたのでしょうか?ニュースに書いてあるように様々な憶測を読んでいますが、とにかく聴いてみなければ始まりません。と言うわけで問題の放送を全部聴いてみました。以下そのまとめです。

放送開始: 21年間オープニングテーマ曲であり続けたIggy Popの「Real Wild Child」にかぶさるように、即北野誠竹内義和の二人の会話が始まる。

1:公演中止告知: メルパルク(3/28)と東京(4/28)でおこなわれるはずだったイベント「濃い口トークミーティング」中止へのお知らせと謝罪。

「いろんな事情が重なりまして」
「公演を中止せざるを得なくなりました」
「美紀ちゃんのしあわせのいし(後述)も効き目はありませんでした」
「僕と松竹芸能と話し合って、竹内さんとも話し合って」
「竹内さんと僕で、23年間つきあってきて初めてけんかをしました」
「これ以上しゃべると、、、すいませんでした、、、(泣)、、、本当にごめんなさい(涙声)」

この時点では竹内も「大丈夫大丈夫」と誠を励ましており、今後も二人で頑張っていく意思が明確に聞き取れる。つまりこの時点で番組の打ち切りは覚悟していても芸能生活の自粛は考えていなかったものと思われる。

曲1: 浅田美代子「わたしの宵街草」(竹内の選曲)

CM

2: 平野秀朗登場。探偵ナイトスクープゴールデン話。続いてキダタロー先生の話。これはもう秘密でもなんでもないズラ話に始まり、メガネも伊達だったと言う話等々。このセクションで問題発言は全く無し。

CM

3: 怪しいチラシ通販話:、「美紀ちゃんのしあわせのいし」「醍醐ナツさんの醍醐念珠」のちらしに書いてある怪しげな成功話から、「億の金を持ったら」という話題になる。北野が

「20億持ったら竹内さんとの友情も終わりですよ」

と発言するが、これは笑いのうちに終わっていてしゃれだろうと思われる。

曲2: ちわきまゆみ「ヴァネッサ」

CM

CM後、ちわきまゆみ登場。バンド話から男女の恋愛談になり、玉置浩二石原真理子の話題も出るが問題発言など無し。

ジングル

ちわきの結婚の話からセックスの話になるが、問題発言など無し。それもセックスの話を主導しているのは竹内の方。802で北野誠の著書「死んだらあかん」を宣伝したいという話で終了。21年間続いたエンディングテーマであるLou Reedの「Coney Island Baby」が流れる。この間約104分。

 以上ですが正直なところ、この番組のどこが

関係者の方々に多大なるご迷惑をお掛けし、また聴取者に大きな誤解を与え(松竹)

たのか理解に苦しみます。チラシ通販くらいでしょうか?これで芸能界から抹殺されるなんてことはあり得ないでしょう。

 という事は「関連イベント」で問題発言があった、ということになります。2chにはそのイベントで言及したとされる芸能人の名前が出ていますが、確定的な情報ではないのでここには書きません。そもそもイベント内でのオフレコ話なら何故わざわざ

朝日放送ラジオ番組「誠のサイキック青年団」及び関連イベント内の不適切な発言(松竹)
他局のラジオ番組、および関連イベント(北野)

とわざわざサイキックの放送自体に言及しなければならなかったのでしょうか?結局冒頭の涙で語った「公演中止」の話し合いのプロセスにおいてABC、松竹芸能が決断せざるを得なかった何かがあったとしか考えられません。
 それに関してもネットニュースや2Chで取り上げられていて、大体の内容は把握できますが、もしその内容が真実であるとしても、そもそも番組打ち切りが決まっていたのですから、突然打ち切りにする必要があったとは思えません。

 まこっちゃんの舌禍は今に始まった事ではなく、松竹もABCも扱いにくいタレントであったであろう事は同情します。私も彼が山本リンダ原田知世に関してとんでもない事を言っていた事を知らないわけではありません。それでも一人の人間を納得できる説明をせずに、芸能界から抹殺しようとする姿勢には大いなる疑問を感じます。

 特にABCは公共性の高い放送業を営んでいるのですから、言論の自由に対してはもう少し厳正であってほしかったと思います。というか、とにもかくにもABC製作の番組なのですから、どう聴いても言論的に落ち度の無い番組を「きわめて不適切」と名指しされて恥ずかしくないんでしょうか。それでは裏からの何らかの圧力に屈したと揶揄されても仕方ないと思いますね、
 せめて私も彼のレギュラーの最初の頃は良く聴いていた現朝日放送編成本部プロデューサー板井昭浩には何か語ってほしいです。。ちなみに番組のテーマ曲の選曲は彼のセンスで素晴らしい、と今でも思います。まこっちゃんはまさしく

Real Wild Child In a World Gone Crazy

だったのでしょう。