ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

出てはいけない!

 某所で一昨日書いたのですが、やはりノロウィルスだったと言う事が判明したのでこちらでも一言書いておきたいと思います。

リンク: asahi.com:盛岡工、ラグビー全国大会直前にノロウイルスで食中毒�-�社会.

 第86回全国高校ラグビー大会に出場し、1回戦で敗退した岩手県盛岡工業高校の部員が、ノロウイルスが原因と見られる食中毒被害にあっていたことが29日、わかった。試合があった27日に部員21人が発症してベストの布陣で試合に臨めず、天理(奈良)に5―19で敗れた。

 大阪市によると、同部員36人と監督ら計41人は、24日から大阪市中央区の「かねよし旅館」に宿泊。うち26人に、27日未明から吐き気や腹痛などの食中毒症状が現れた。保健所などが調べたところ、部員ら17人と調理した従業員1人からノロウイルスが検出された。市は旅館の調理した25日の夕食か26日の朝食が原因の食中毒と断定。同旅館を30日から3日間の営業停止処分にした。

 同部関係者は試合後、「試合当日の朝に吐いたり下痢になったりした選手が出た。2人を宿舎に残して試合に出場した」と語り、悔しさをにじませていた。

 同旅館を経営する大阪観光の石橋重徳社長は「大会を目指してきた部員の皆様に誠に申し訳なく、おわびを申し上げたい」と話している。

 このニュースに限らず、見た限りの全ての記事が盛岡工に同情的なのですが、私の意見は違います。盛岡工は朝そのような集団の感染兆候が出た時点で出場を辞退すべきだったと思います。

 今のわが国のノロウィルスの大流行の現状から見て、この様な事が起こればノロウィルスを当然疑うべきですし、責任者はそれを前提として判断を下さなければならない。ウィルス感染の恐い所は

「被害者が加害者になる」
ところです。なんでも試合中に嘔吐する選手までいたとか。先日ホテルの廊下の吐物から大量の感染者を出したと言う事件を当然思い出さないといけません。スクラムやモールといった密集を形成するスポーツで、その中に嘔吐する選手が出たら相手チームに感染が広がる可能性は極めて高いと危惧されます。そんな簡単な事が何故指導者や大会運営者には分からないのでしょうか?どう考えても続行すべきではなかったと思います。

 もし天理高校に感染者を出したら盛岡工はどう責任を取るのか、取りようがないでしょう。感染症対策の観点から見て、どう考えても盛岡工は出場辞退すべきだったと考えます。大会運営サイドも今頃になって文書を配布したり施設の風呂の使用を禁止したり、と言った後手後手のそれも大甘としか思えない対策を発表しています。今の感染症の流行に鑑みてもっと厳しいガイドラインや対策マニュアルを事前に製作しておくべきだった筈です。

 天理高校をはじめ残っている高校に感染者が出ないことを祈るのみです。