ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

カタルシス / レシェク・クワコフスキ・トリオ

Katharsis
カタルシス(Katharsis)
カタルシス(Katharsis)
1:糸を紡ぐ女
2:冷め切れぬ愛
3:カタルシス
4:トムおじさんの稲
5:再び現れしもの
6:アタルシス
7:レフ・カタジニアジュ
8:ひばり
9:アルレイクナ・ダンス
10:ラブ・ストーリー

1998年録音
レシェク・クワコウスキ(p)
ヤチェク・ニェジェーラ(b)
マルチン・ヤール(dr)
W/ ストリング・カルテット

は: ご主人様、今日は珍しくポーランド・ジャズのご紹介でございますね。
ゆ: そうなのだ、相互リンクしていただいているオラシオ主催万国音楽博覧会オラシオさんがジャズ批評2006年9月号(133号)に

ポーランド・ジャズ:「磨かれた世代」のピアノ・トリオの名盤たち」

という記事を掲載されたので、そのお祝いじゃ!(^^)!
は: それはそれは、オラシオ様、先日の切り番ゲットについで、まことにーーー

は&ゆ: おめでとうございます~(^o^)/

ゆ: じゃ、そういうことで、お後がーー
は: ご主人様、いよいよ頭が(以下略)、カタルシスでございます、カ・タ・ル・シ・ス
ゆ: その物言い、何処かの奥様に似てきたな(^_^;)、そうそう、ショパンの国ポーランドの誇る若手ジャズピアニスト、レシェク・クワコウスキの傑作としてオラシオさんがいの一番にレビューしておられるのだな。
は: ジャケットがカッコようございますね!
ゆ: ところがAMAZONから送られたきたアルバムの表ジャケは、ジャコがかぶってたような毛糸の帽子を着た冴えない中年のおっさんがピアノを弾いておるのじゃ、一瞬間違えたかと思ったぞ(大汗
は: では冒頭写真は裏ジャケでございますか!?
ゆ: そうそう、早速ひっくり返して表ジャケにしました(^_^;)

は: で、内容は?なにかアバンギャルドな雰囲気でございますね、弦も入っておりますし。
ゆ: 私の凡庸なボキャブラリーでは説明しきれんので、オラシオさんの記事を抜粋して見ましょう、著作権に触れない程度でね。

アンサンブルの絡み合いが雨滴に濡れたような叙情を演出する大変美しい一枚です。

もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
は: 完全に人の褌で相撲を取っておられますね、ご主人様(-.-)
ゆ: まあまあそう言うでない、お祝い事じゃ。それにしてもやっぱりクラシックの国じゃのう、アメリカのジャズとも違うし、かといって日本のジャズに見られるようなリリシズムとも違う、現代音楽のような不協和音の使い方が斬新に聴こえるな。レシェクのピアノ・タッチも実に切れが良いのう。
は: 敢えて言えばドボルザークの影響を受けたビル・エヴァンスに近いものがありましょうか。
ゆ: ふーむ、確かに、はむちぃ君なかなか鋭いのう、でも、ドボルザークチェコですよ~ん。
は: ガ~ン(T_T)、そうでした、ジョージ・ムラーツ様ですね、チェコといえば。
ゆ: そのジョージ・ムラーツの助けを借りて、同じくストリングスを導入して、ドボルザークの故郷チェコで録音した木住野佳子さんの「プラハ」もなかなか良いアルバムじゃが、やっぱり日本人好みの叙情性が濃厚じゃのう。
プラハ
プラハ


は: それと比べてみるとやはりアバンギャルドな雰囲気が濃厚ですね、こちらのアルバムは。
ゆ そうですね、フランシス・レイの「ある愛の詩」を敢えて叙情性を排したアレンジに変えているところなど、彼らポーランド・ジャズの真骨頂なのかもしれません。
は: まことに聴き応えのある一枚、東欧ジャズ畏るべし、でございました。