ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Kieth Emerson @大阪厚生年金会館

kiethemerson

 昨日大阪でのキース・エマーソンのコンサートに行ってきました。冒頭の写真はプログラムならぬポスタグラム。ポスター折りたたんだだけジャン(涙。会場の箱も小さいし予算ないのかよ~。と言うわけで1970年代にプログレッシブ・ロックというジャンルを切り拓き一時代を築き上げた人とは思えない地味なコンサートでしたが、演奏は往年を彷彿とさせる素晴らしさでした。

Keith Emerson 35th Anniversary World Tour

Date: Oct 13th, 2005, 19:10-21:15

Place: Osaka kouseinenkin Kaikan Geijyutu-Hall, Osaka, Japan

Keith Emerson - keyboard

Dave Kilminster - guitar, vocal

Phil Williams - bass

Pete Riley - drums

Setlist

Karn Evil 9: 3rd Impression

?

Living Sin

Honky Tonk Train Blues

America

Hoedown

Static (David's Tune)

カトリーナ被災者とインド・パキスタン地震被災者に捧げる曲

(グランドピアノとエレアコのDUO)

?

?

Bitches Crystal

Touch And Go

Lucky Man

Tarkus including Drum Solo, Epitaph et al

Rondo

EC

Black Dog(Led Zeppelin's Tune)

Fanfare for the Common Man

 申し訳ありませんが、今回はセットリストは全く自信がありません。なんせナイスもEL&パウエルもほとんど聴いたことないし(冷汗。ELPのうろ覚えの記憶にUDOに載っていたNYでのセットリストを参考に書きました。とりあえず間違いないものだけ太字にしてあります。なお、日本の3公演は全てセットリストを変えるそうです。

 サブタイトルにも書いていたように、予習しようと思いつつな~んにもしないままで昨日を迎えてしまいました。朝は仕事午後は学会でばたばたしていましたが、会場には会場直前の6時半頃到着。またまた厚生年金会館存続の署名などして(もう3回目だけどいいのか?)、入場。芸術ホールは小さい方の箱で、席は一階やや後方、舞台に向かって左手でした。キースを真正面から見られる席だったのでラッキー。

 定刻を10分くらい過ぎてからメンバーが登場、いきなりKarn Evil#3から入ったので如何にもという感じの中年キーボードオタが多そうな会場は一気にヒートアップしました。圧巻はTarkusを通しでやったところでしょうか。それなら展覧会の絵をやってくれよと思ったのは私だけでしょうか(^_^;)。

 キースはあのブロンドの長髪を振り乱していた「オレ様」系美少年のイメージが強いですが、さすがに年月とは厳しいものでやや太り目のリチャード・ギアという感じ。意外だったのが腕がものすごく毛深いこと。だからいつも長袖だったのか?

 彼のトレードマークであるコの字型のキーボードブースは健在。オペラグラスで確認した限りでは

正面:モジュラームーグ

右手:Goss ProfessionalのB3系と思われるオルガン系キーボードの上にKorg Oasys

左手: Korg Triton Extreme

 モジュラームーグというのはあの壁のような板にカラフルな配線しまくりのやつです。最初音が出ずにあわててクルーが飛び込んできたのには苦笑。でもやっぱりものすごい低音が出ますね。床が震えてました。

 さすがにナイフ突き立てスピンはやらなかったです(^_^;)が、打楽器的なアクションは健在だし、OASYSを背面から弾いたり、彼特有のスタイルは堪能しました。でも格闘した後に手首を痛がってたのは御愛嬌か、それとも寄る年波には勝てないのか(爆。

 途中でステージ前方にグランド・ピアノが登場。大分くたびれてるしおそらく会場備え付けのものか。銘柄は多分スタインウェイ。これでカトリーナ被災者とインド・パキスタン被災者へ捧げる曲を弾いたのですが、とても美しい音色でした。デイブのエレアコの伴奏も素晴らしかったです。

 それ以外にはハーモニカ(ブルースハープ?)も弾いてましたね、うまかったです。下手だったのは日本語。メモを老眼鏡をはめて読むのですが、思いっきり滑ってました(^_^;)。「シリガコナイノ」うん、尻が痒いのか?寛平ちゃんネタか?と思っていましたが某掲示板を見たら「生理が来ないの」と言おうとしてたみたいです(トホホ。

 ボーカルをとっていたのはギタリストのデイヴ。カール・パーマーのクワンゴからキースに引き抜かれたようです。ギターはバカテクでしたしボーカルもそこそこ。でもグレッグ・レイクの哀愁を帯びた歌唱力表現力を期待するのは無理で、Black Dogのようなシャウト系の方があってましたね。でもTarkusのなかでちょろっとやったEpitaphにはほろっとしました。

 アンコールでサプライズだよ、と言ってはじまったのがLedd ZeppのBLACK DOG!これにはやられたと思いましたが、会場総立ちの盛り上がり。Zeppの曲で一番盛り上がるとはいかがなものかとか思いつつ、かなりアレンジを変えた庶民のファンファーレに移ってジ・エンドでした。帰路につく人たちからは大満足!の声があがっていましたが、私としては展覧会とゴジラがなかったのが残念(しつこい?。

追記:UDOから大阪公演のセットリストが公開されました。やっぱり大分違ってました。すみません。

1. Welcome Back (Karn Evil 9 2nd Impression)

 *album『恐怖の頭脳改革』EL&P ('73)

2. Toccata - Rock Piano Concerto

3. Living Sin

 *album『トリロジーEL&P ('72)

4. Bitches Crystal

 *album『タルカス』EL&P ('71)

5. Hoedown

 *album『トリロジーEL&P ('72)

6. Country Pie

 *album『フェアウェル・ザ・ナイス 組曲“五つの橋”』THE NICE ('70)

7. Thing In F# Static

 *新曲

8. Intermezzo From The Karelia Suite

 *album『少年易老学難成』THE NICE ('68)

9. Piano Solo

10. Touch And Go

 *album『エマーソン、レイク&パウエル』Emerson, Lake & Powell ('86)

11. Lucky Man

 *album『エマーソン、レイク&パーマー』EL&P ('70)

12. Tarkus *album『タルカス』EL&P ('71)

13. America

 *album『エレジーTHE NICE ('71)

/Rondo

 *album『ナイスの思想』THE NICE ('67)

14. - - - - - encore - - - - - Black Dog

 *レッド・ツェッペリンのカヴァー

15. Fanfare For The Common Man

 *album『ELP四部作』EL&P ('77)