ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Tuck & Patti in Osaka Blue Note

OBN-Lighting

OBN 移転新装成った大阪ブルーノートへ昨日初めて行って来ました。関西では噂の梅田西地区新開発の目玉ハービスエントB2階にあり、阪神梅田駅西口からなら改札を出て2-3分というアクセスの良さは大変魅力的で癖になりそう。

singapore_sling 整理券を貰って、しばらくハービスENTを見学。またそのうちネタにします^^;。十字屋が4Fに入っていたので色々と物色。K氏関連の某LPもゲット!

家内とおち合って5時25分に入り、先ずは食事。普段は全く飲まない私も、ちょっと懐かしいSingapore Slingを注文。

tuck__patti2 今日のステージはタック&パティでした。ギターの白人タック・アンドレさんとヴォーカルの黒人パティ・キャスカート さんの夫婦デュオで、ウィンダム・ヒル・レーベルからデビューされてから長いキャリアがあり、もうベテランの域に達しておられます。今回も大変心温まるステージでした。

OBN-Stage ふくよかで、ハリーポッターに出てくる魔女のマントのような黒の衣装をまとったパティさんは、声量とテクニックは十分持ち合わせながら決してそれをひけらかせることなく、バラードからアップテンポの曲まで軽やかにこなしていかれます。バッハのカツラの様なソバージュの髪が印象的なタックさんはパティさんの右側に立ち、左足でイフェクタを扱いながら演奏しておられました。彼のギターは初めて見ましたが驚異的なテクニックでした。ピックは一切使わずフィンガリングでできるあらゆるテクニックを駆使してギターから音を紡ぎだしていきます。

 以下セットリストです。

1:Opening Medley

  まずはヴォイパっぽいスキャットから入り、スタンダード曲と思われるメロディをスキャット中心に展開。おそらく、Be My Love、Route 66あたりが入っていたと思います。

2:Can't Help Falling In Love

  プレスリーの名曲ですが、UB40のカバーなんかも有名ですね。ここではさすがパティさん、しっとりと歌い込んでいきます。

3:Sukiyaki

  ご存知「上を向いて歩こう」のカバーで、もうすっかり大事なレパートリーの一つとなりました。

4:Cantador(Like A Lover)

  「Love Worriors」に入っていた定番曲。よくCDで聴くのですがライブでも良い曲ですねえ。

5:Hold Me Tight And Don't Let Go

  これもオリジナル曲で、アップテンポで会場を盛り上げていきます。このあたりでEverything's Gonna Alrightの挿入があったような気がします。

6:Comfort Me, I Will Comfort You

  「Chocolate Moment」からのオリジナル曲。曲名の説明から入りパティさんのノリもタックさんのギターも最高潮に達します。恐ろしく速い上に正確無比に美しく柔らかい音を紡ぐフィンガーピッキングやハンマリング、カッティング等々とても人間業とは思えませんでした。

7:Tuck Solo:

 a: Man In The Mirror

 b: Europa

  ここで一旦パティさんは退場。タックさんのソロとなります。一曲目ははじめて聴く曲でしたが、タックさんの説明によるとMichael Jacksonの曲だそうです。2曲目は何の説明もなく始まりましたが、それもそのはず、彼の代表曲、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」。いやあギターソロだけでこれだけ感動したのは久しぶり。ゴンチチの「My Favourite Things」を聴いて以来かなあ。

8:My Romance

  再びパティさん登場。今度はチェアに腰掛けてしっとりと始まったのがスタンダードの名曲中の名曲、Hart&Rogersの「マイ・ロマンス」。よく耳にする曲ではありますが、彼女の歌唱は本当に素晴らしかったです。

9:Thank You

  「家路」に入っている彼らのオリジナルですが、本当、ライブ用に作った曲みたい。

10: Time After Time

  スタンダードの方ではなく、Lauper,Hymanの方。といってもこの曲ももうスタンダードですね。ラスト近くで

「新年おめでとう。でも、今も災害に苦しんでいる人たちがたくさんいます。少しでも皆さんの施しをその人たちにあげてください。皆さんの思いを私に伝えてください、それを抱きしめさせてください」

と歌われて最後は「Time After Time」のフレーズの大合唱となり、感動的なエンディングを迎えました。退場されてからもしばらく万雷の拍手が鳴り止みませんでした。残念ながらアンコールは無かったけれど、第2部があるからそれも仕方の無いこと、大満足で帰路につきました。