ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ライブ・エイド(4)超個人的採点簿Disc3

 英国は佳境に入ったDisc3。はてさてアメリカの挽回はいかに?

 そしてちょうど今日はクリスマス・イヴ。持っておられる方は久しぶりにDO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS TIME?を聴いてみませんか?また、20周年でこんなのも出てます。

ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?
バンド・エイド20
ユニバーサルインターナショナル
2004-12-22


by G-Tools

1:マドンナ ☆☆☆☆

 当時はハスッパ姉ちゃんだったマドンナの登場です。ケバイとはいえ、今までのアメリカ側の不調をふっ飛ばしてくれる威勢のよさは評価するべきでしょう。演奏はたいしたことないですが、当時既にLIKE A VIRGINがメガヒットしてたはずなのに外したところなんか、選曲にも結構こだわりを感じさせます。

2:フレディ・マーキュリーブライアン・メイ ☆☆☆

 このライブのための曲というところに価値がある一曲。「今日も救いの無い子供が生まれている。一体これが私たちの築き上げてきた世界なのか」と歌い上げるフレディ、当時他の追随を許さない歌唱力の持ち主であったことが分かります。

3:ポール・マッカートニー ☆☆☆

 元がくせえさんによると当時マイクが入ってなかったので今回改めてポールが吹き込んだそうです。相変わらずサービス精神旺盛な人だなあ。元がくせえさんが何故いつもLET IT BEなんだろうといぶかっておられたけど、彼は客が喜ぶ歌を演奏すべきだというポリシーを持っているのですね。一昨年の日本ツアーのパンフで、

まず「観客が聴きたい曲は何だろう」と考えるんだ。だって僕がもしストーンズのコンサートに行ったら、やっぱり'Satisfaction'や'Honky Tonk Woman''Jumpin Jack Flash'を期待するし、演ってくれなかったらがっかりするだろう

とのたまっておられます。私はどちらかと言うとジョン命の方でしたがポールのこういう姿勢は評価できますね。

 まあそれはさておき、デヴィッド・ボウイ、ピート・タウウゼント、アリソン・モイエ、ボブ・ゲルドフが出てきたのにはびっくり。こんなジョイント二度とないですよ。ピートがポールにちょっかいを入れてるのも微笑ましい。ただ、打ち合わせがうまく入ってなかったのか、歌詞がばらばらなのには苦笑。

 ボブはあとのインタビューで大感激だ、一生の思い出だと言ってましたが、そりゃあポールとピートに肩車してもらえたらまさしく天にも上る気持ちでしょう。このあとのフイナーレの大成功を予感させます。

4:バンド・エイド・フィナーレ ☆☆☆☆☆

 ボブがボウイに出だしを讓り、その後、ボブ、ミッジ、ボノ、スティング等々が丁寧に歌い上げていきます。フレディやエルトンといったビッグ・ネームも決してでしゃばることなく会場と一体となって感動的なフィナーレを迎えました。

5:トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ ☆☆

 決して悪くない演奏だがそんなに印象にも残らない。トムのモミアゲ長っ!どうせならスティービー・ニックスを連れてきてSTOP DRAGGIN' MY HEART AROUNDを演ってほしかったです。

Bella Donna
Stevie Nicks


6:ブラック・サバス・フィーチャリング・オジー・オズボーン ☆☆☆

 PARANOIDはやっぱり名曲だなあ。ジーのボーカルは独特の味がありますね。後年MTVでダメ亭主役のホームドラマが当たったのも頷ける気がする。

7:REO スピードワゴン ☆☆

 CAN'T FIGHT THIS FEELING はよく流行ってましたね。まあそつない演奏ですが興味もわかずというところ。ケヴィン・クローニンは、顔といいハイトーンボイスといいクリキンの田中さんを思い出させます。

青春歌年鑑 1980
オムニバス もんた&ブラザーズ 久保田早紀 クリスタルキング 他

by G-Tools

8:クロスビー、スティルス&ナッシュ ☆☆☆

 TEACH YOUR CHILDRENは先日小さな恋のメロディのDVDを見たところだったのでよかった。あれだけ大きな会場でざわついてると、ハモるのが命のグループは大変そう。でも結構盛り上がってます。

9:ジューダス・プリースト ☆☆

 「この中にも2,3千人はmetalmaniacsがいるようだな!」のMCには爆笑。とはいえ、「ヘビメタはごみじゃ」の渋谷陽一に倣って早送り。スマソ。

10:カーズ ☆☆☆☆☆

 私的にはDisc3の白眉。何しろカーズの演奏を見たの初めて!JUST WHAT I NEEDED を歌う故ベンジャミン・オールの懸命な姿に涙。ちょっとSMAPの香取君に似てるな^^;。リック・オケイセックも、いつものエクセントリックな歌唱を避けて渋いHEARTBEAT CITY を丁寧に歌いこんでいて感心。暮れなずむ空によくフィットしていてちょっと泣けてきました。これがYou Might Thinkだったら全然印象が変わっていただろうな。それにしてもこのバンド、キーボードがキーだったんだなあ。(ご主人様、下手なしゃれはやめなしゃれ、じゃなくてやめて下さいませ)

11:ニール・ヤング ☆☆☆

 ホント美声に似合わない、いかついおっさんです。風呂に入らないので臭いから誰も競演したがらないと言う噂もありました。THE NEEDLE AND THE DAMAGE DONE のようなメチャ暗の歌をよくも堂々と歌うもんです。(みなさま、ご主人様は一応褒めているつもりなのですちぃ)2曲目のカントリー風アレンジには和みました。

12:トンプソン・ツインズ ☆☆☆☆☆

 先日最優秀エンターテインメント賞に選んだのがこれ。いやあトンプソン・ツインズもノリまくってた頃で活きがいいねえ。こんなに無邪気に楽しそうなマドンナって今じゃ貴重なショットかも。ティーヴ・スティーヴンス、ナイル・ロジャースのサポートもバッチリで、個人的にはめっけもんの一曲でした。

13:エリック・クラプトン ☆☆☆

 こういうイベントに無くてはならない人だし、全ての演奏をそつなく誠実にこなすし、やっぱりギターソロは凄いと思うし---、でもどうしてもあまり好きになれないんです。スミマセン。「コンサート・フォー・ジョージ」は良かったよ。(ご主人様、あまりフォローになってませんですちぃ^^;)

コンサート・フォー・ジョージ


14:フィル・コリンズ ☆☆

 ついにアメリカにも登場。お祭り男の面目躍如。でもそれだけ。

15:デュラン・デュラン ☆☆☆

 いやあ、やっと出たか、と気合を入れなおして聴き始めました。サイモン・ル・ボンライブ・エイドにふさわしいMCも立派だし、結構切れのいい演奏してるし、3曲ともヒット曲ばっかりだし文句なし。でもどうしてだろう、どうもサイモンのボーカルに求心力が無くて演奏にまとまりが見られない気がします。ひょっとしたら夜に入ってから風が強くなって録音がうまくいってないのかもしれないけど。不思議なくらい心に届かない(涙。誰か理由を教えて!(ご主人様、単純に歳のせいですちぃ)(ち、ちがわい、はむちぃめ)

16:パティ・ラベル ☆☆

 ど、どこのどちら様で?歌は抜群にうまい。でも勘弁して、この濃さは(トホホ。Disc3のトリがこれかよ。