ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Reality Tour/David Bowie(DVD)

 まだ自分の頭の中では今年3月の大阪城ホールコンサートの興奮冷めやらない、デヴィッド・ボウイの「A Reality Tour」のライブDVDがいよいよ10月19日に発売されます。

Reality Tour / (Dig)


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 と言っても輸入盤です。リージョン・コードは上記アマゾンでは1となっていて日本のハードでは不可ですが、HMVではALLとなっていてコレならいけるはず。一体どっちなんでしょう。ファンサイトを見るとリージョン1に次いで2も発売されると出てますからALLというのが本当にあるのかどうか。紹介しといてなんですが日本盤が出るまで待つのが正解なのかな。

 収録はダブリン公演のものです。曲目を見ると当然ながら日本ツアーのセットリストと殆ど重なっていますが、過去にライブで演奏した事が無い曲目も入っていているようです。うーん、欲しいなあ。

 以下UDOのコンサートレポートに投稿した原稿から抜粋。少しでもあのコンサートの雰囲気の素晴らしさが伝わればいいのですが。

 3月11日大阪城ホールでのデヴィッド・ボウイのコンサートに行ってきました。

 

 今回日本では3公演しかなくて一つ一つに気合が入っているためか、なんとアンコールを含めて30曲近くという大熱演でした。最初から「愛しき反抗」「君の意思のままに」と軽快なロックンロールナンバーで観客をのせた後は自由自在、といった印象で「ヒーローズ」まで突っ走りました。本人も体調気分とも上々だったようでMCやおふざけ?(turmoilって言ってましたね)も楽しそうでした。アンコールにしても、「5年間」「サフラジェット・シティ」「ジギー・スターダスト」とツボを心得た選曲はもちろんのこと、「A new career in a new town」のようなインストナンバーをはさむ余裕なんかも憎らしいばかりでした。

 彼の曲の数々は、声質を自在に操れる歌唱力と曲作りの才能の結果なのでしょうけれども、ハードなロックンロールナンバーの中に特有のほのかな甘さがあったり、スローなバラードナンバーが決して人口甘味料のような甘さに流れず硬質なクールさを湛えていたりと、決して陳腐なコマーシャリズムに流されることがありません。最近の作品の中にそのあたりを再確認できたのも嬉しい収穫のひとつでした。

 とはいえ、一際盛り上がるのはやはり70年代の名曲の数々。特に目立ったのが、「ジギー・スターダスト」からの4曲と「ロウ」からの3曲という選曲の多さでした。前者は彼のロックスターとしての名声を確立した代表アルバムであるから当然といえば当然ですが、後者はどちらかといえば実験的・前衛的な作品です。彼にとっては芸術家ボウイを確立した作品として愛着が強いのでしょう。

 個人的なベストアクトは「This song is for you」とMCしてはじまった「ヒーローズ」です。最初は静かにアカペラっぽくはじまり最後は会場中の大合唱となりました。いくつか映像でこの曲のライブは見ていますが、本当に今回が最高のパフォーマンスだったと思います。