ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

シャカタクチック・デイズ

 表題のような英語はありません(当たり前か)。「わが人生のハードタイムズに聴いていた音楽」とでも訳しましょうか。

 わが愛車ビートも13万キロを超えてもなお元気で走り続けているのですが、流石にあちこちガタは出てきています。特にラジオの受信状況が最悪になってきているのでカセットテープ(未だに)を聴く機会が多くなってきました。先日ブラインドでカセットケースから選んだテープにShakatakのNIGHT・BIRDSが入っていて懐かしく聴いてました。

 この曲を聴いていたのは社会人になって間もなくの頃ですから1982-3年だろうと思います。以前にも少し書いた事があるのですが、社会人になって数年は我が人生のオーディオ暗黒時代なんです。家に帰れば寝るだけという生活、そのうちCDなるものが出てきてますますオーディオ意欲が失せていきました。だから家で音楽を聴いていたという記憶がオールモストナッスゥイング、覚えているのは殆ど車の中。
 とはいえ、AU-607というサンスイの重たいアンプは引越しのたびに持ち歩いていたのだから、最低限のオーディオ魂(^_^;)は残っていたんでしょうし、「ミュージック・マガジン増刊 ザ・ゴールデン80’s」に載っているアルバムの殆どは一応知っているのだから取り敢えずは聴いてたんでしょうけど。
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 でもって、覚えているアルバムというのが

Shakatak/NIGHT・BIRDS
中島みゆき/予感
Cyndi Lauper/She's So Unusual
Eurhythmics/ベストもん
Sade/Pride

くらい。10年近くでこの程度。いやあ貧困だなあ。でも、どこに勤めていてどういう辛い事があったかとか、そういうイメージが付随しているので強烈に印象に残っているんですよね。例えばSHAKATAKなら先日恐ろしい事件のあった加古川は宝殿あたりの道を、買ったばかりのスカGで夜遅くに晩飯を食べるところを探して走らせていたとか、予感なら淡路島の海沿いの道を落ち込んで気晴らしに走らせている時とかね。

 一応Shakatakの名誉のために言っとくと、このアルバムは決して軟弱なカーデート用BGMなだけではありません。真剣にオーディオで聴いてもピアノのタッチの弾ませ方や、樂器的に使っている女性ボーカルの浮かばせ方等、結構楽しめる英国ジャズの傑作のひとつだと思います。